Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

社会人基礎力フォーラムというのが開催されるらしい

high190です。
経済産業省では、社会人基礎力フォーラムを開催するそうです。その際に、社会人基礎力育成グランプリなるものも行われるとのこと。

「社会人基礎力フォーラム2008」では、産学連携により社会人基礎力の育成・評価に取り組む7つのモデル大学の学生が集結し、自分達がぶつかった困難やそれを乗り越えたエピソード等について、多くの企業人事担当者や教職員等の前で発表し合う「社会人基礎力育成グランプリ」を行います。チームとして最も成長したと評価された大学には、“社会人基礎力大賞”を授与します。
また、社会人基礎力育成・評価手法開発プロジェクトの委員でもある人事コンサルタントより、企業で働く若手社員の実状や今後企業人事に求められること等についての講演も行います。

このフォーラム、経済産業省の主催ですが文部科学省は関係ないのでしょうか?まあ、省庁間での連携って結構難しいみたいですからね。いま久しぶりに「官僚たちの夏」という小説を読み直してるのですが、権力闘争みたいなことが何度も描かれています。
話は戻りますが、社会人基礎力フォーラムの発表資料を見ていると「ジェネリックスキル」とか「キースキル」という言葉が出てきます。ジェネリックスキルとは、「学部学科を問わず大学卒業者に共通に求められる汎用的な能力」らしいのですが、この言葉は中央教育審議会の大学教育部会でも出てきているのです。

社会人基礎力フォーラムで取り上げられる内容が、文部科学省でもきちんと話題になっているのですよ。確かに各省庁間の面子とかもあるでしょうから、簡単に連携することはできないのだと思います。だからこそ、教育再生会議などの省を超えた取り組みに意義があるような気がするんですけどね。

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