Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

卒業制作で国際交流

high190です。
高校生のときに1週間ほど韓国にホームステイしたことがあります。通っていた高校がミッション系だったもので、高校生同士の交流プログラムを作ろう!ということで、ある先生が主催して生徒の参加を募っていました。
結論からすると、隣の国でも文化の違いは大きいと感じましたし、何よりも自分が知らないことが世界中に広がっていることを感じたのをよく覚えています。交流することで目が開ける、ということもありますよね。
名古屋学芸大学のファッション造形学科では卒業制作をファッションショーで発表しているそうなのですが、今年からドイツ国立ベルリン芸術大学と合同で発表する取り組みを始めたようです。

名古屋学芸大ファッション造形学科(日進市)の卒業制作を発表するファッションショーが26日、名古屋市中区栄のナディアパークであった。ドイツ国立ベルリン芸術大ファッションデザイン学科の生徒による作品も初出品され、卒業生たちは新たな刺激を受けていた。
ベルリン芸術大の同学科は、ドイツで服飾を志す人にとっての最高学府で、日本の大学と交流を持つのは初めてという。
卒業制作は55人が62点を出品。白には金を、黒には銀をアクセントに使ったり、色鮮やかな素材を使ったりとそれぞれのアイデアを作品に込めた。
一方、ドイツからの15点は、白か黒で統一して背中が大きく開いた作品が主流。同世代の発想に、武内千晴さん(22)は「感性が違う。機会があったらドイツで学んでみたい」と見入っていた。
交流の懸け橋となったのは、両校で客員教授を務めるファッションデザイナー近藤保さん(42)。「ドイツではファッションは芸術の一分野。日本人は器用で作品の質が高い。互いにないものを感じ取ってもらえれば」。4月には今回の卒業制作をベルリンで展示する予定で、いずれは交換留学も実現したいという。

ベルリン芸術のファッション学科には、ヴィヴィアン・ウエストウッド氏も教授として名を連ねています。ヨーロッパの中でも人気のある大学のようです。感性、というものは文化による違いが大きいものだと私は思います。今後、大学同士の交流が促進することによって、新たなトレンドが生まれる可能性は大きいですし、何よりも教育効果が高いものになりそうです。
日本のものづくりは世界的に見ても優秀であると思いますが、感性・文化的側面ではまだまだ世界に学ぶ面もたくさんあるのだと思います。交換留学生制度など、学生間交流を促進させる手立てはあると思いますので、是非実現させてもらいたいですね。

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