Clear Consideration(大学職員の教育分析)

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津田塾大学が千駄ヶ谷に新キャンパスを開設予定

high190です。
東京都小平市にある津田塾大学が、千代田区千駄ヶ谷に新キャンパスを開設することになりました。用地・建物については、津田塾大学の同窓生が運営する財団法人津田塾会からの寄付を受けて取得する模様です。

津田塾大学小平市)は、4月から都心に新キャンパスを開設する。同大の同窓生らでつくる「津田塾会」が3月末で解散するのに伴い、同会が土地や建物などの財産を同大に寄付し、それらが「千駄ヶ谷キャンパス」として利用される。同大は「都心で便利。情報発信の拠点にしたい」としている。
同会は1905年発足の同大同窓会が母体。47年に財団法人として認可され、子どもや大人を対象とした英語塾、ビジネス英語などを教える専門学校を運営してきた。だが、英会話学校増加による競争激化や少子化の影響で生徒の減少が続き、多い時には400人を超える入学者がいた専門学校も、近年の入学者は十数人にとどまっている。
こうした経営状況に加え、公益法人(財団法人や社団法人)に対する税制優遇措置を公益性の高い法人に限るよう改めた公益法人制度改革関連法が施行されると経営が悪化しかねないとして、解散が決まった。
寄付される土地は約7300平方メートル。建物は津田ホール(地上4階、地下1階、延べ面積4600平方メートル)、本館(地上5階、延べ面積5100平方メートル)、別館(地上3階、延べ面積500平方メートル)。JR千駄ヶ谷駅前という好立地で、同大はここに社会人向けの英語教員養成を目的とした研究科開設を検討している。
このほか、同会が開いていた英語塾を引き継ぐ形で、大学独自の教育プログラムを交えた英語のオープンスクール開設や、子どもから大人まで参加できる生涯教育講座の開設などに活用する考えだ。小平キャンパスでの講義を移す予定は、今のところはないという。
飯野正子学長は「都心にキャンパスを持てればと願っていた。小平は都心から遠いので、千駄ヶ谷キャンパスでは、社会人たちが夜や休日に学べるコースを設けたい」としている。

財団法人津田塾会はJR千駄ヶ谷駅の正面に位置しています。地図で見るとこんな感じです。
千駄ヶ谷は新宿と四ツ谷の中間地点にありますし、JR総武線都営地下鉄大江戸線の駅も近いですから立地的には非常に利便性の高い場所であると言えるでしょう。今回のキャンパス設置では、小平市にある大学の開講科目を実施するのではなく、これまで津田塾会で実施していた内容を大学が引き継ぎ充実させるというイメージのようです。
ところで在学生の印象ってどうなんでしょうね。やはり都心で学びたいと思う人が多いのでしょうか。

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