Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

大学で広がるオープンソースの活用

high190です。
もしこのblogを見ていらっしゃる方で、職場がIT基盤もしくはシステムにオープンソースソフトウェアを活用しているという人は何人いるでしょうか。「十分に活用している」という方から「オープンソースソフトウェアって何?」という人までさまざまでしょう。

ちなみに「オープンソース」とはソフトウェアを開発するときの開発コードを公開し、社会の中で役立てていこうという取り組み。*1一部の企業の独占を防ぐという意味でもあります。例えばマイクロソフト社などはオープンソースの対極にある企業といえるでしょう。世界中でWindowsのシェアを独占していますので、もはや一国並みの影響力を持つ企業になりつつあります。また、Googleも検索のコードについては公開をしていないはず。(うろ覚え知識なので、もし間違っていたらご指摘下さい)

このようにオープンソースは自由な発想から生まれたものだと言えます。「自由な発想」…これって最近の大学においてもいえることなのではないでしょうか。文部科学省の締め付けが今後厳しくなると思われる(大学設置基準の改正)中で、自由な発想を持ち、組織を硬直化させないような運営が必要なのです。そのためには情報基盤も柔軟に対応でき、フレキシブルな組織運営ができるようにしておく必要があります。そのためには、ソースコードを公開しているオープンソースが役に立つのです。

導入すると自前で管理者を置かなければいけないなどの問題もありますが、いわゆるローテーション制の人事ではなく専従の職員を養成するという意味でも大学運営に価値のあるものなのではないでしょうか。