Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

Google Apps Education Editionに新たな参加大学

high190です。
これまでも何度かこのblogでお伝えしている「Google Apps Education Edition」について新情報です。

米グーグル、日本大学に情報共有ソフト(2007/04/03)

広がる大学でのWebメールサービス活用(2007/07/10)

新たに海外の5大学がGoogle Appsを導入するとのこと。

Googleは16日(米国時間)、新たに5つの大学が「Google Apps Education Edition」に参加したことを発表した。これにより、University of North Carolina Greensboro、Clemson University、University of Texas San Antonio、Kennesaw State University、Arkansas State Universityの5大学は、Gmailアカウントで利用できるGoogle Webアプリケーションスイートを大学のドメイン内に構築することになる。
Google Apps Education Edition」はフリーで提供されるサービスだ。同サービスは教育機関のドメイン内にGoogle Webアプリケーションを提供するもの。提供されるサービスは「Gmail」「Google Docs & Spreadsheets」「Google Calendar」「Google Talk」「iGoogle」など。
最近の学生はデスクトップアプリケーションを使わずにWebアプリケーションでほとんどすませてしまうことが多い。そのような学生にとって、普段使い慣れているツールをそのまま大学生活においても使えるのは大きなメリットと言えるだろう。そのほかにも、随時改善が行われているためユーザエクスペリエンスの面で優れていること、大学のドメインでメールアドレスを使う場合に比べてGmailのアドレスであれば大学を卒業してからもユニークなアクセスポイントとして活用できるといった利点もある。
Google Apps Education Editionに参加している大学は世界中にある。上記5つ以外にも日本大学をはじめ、Hebrew University in Jerusalem、Hebrew University in Jerusalem、Trinity College in Dublin、Macquarie University in Sydney、Universidad Panamericana in Guadalajaraなどが同サービスを活用している。

日本大学での利用が日本での嚆矢となりましたが、まだ日本で日大以外に導入しているところはありません。(個人的にはすぐにでも変えてしまっては?と思うのですが。大学は自己のメール資産を本当の意味で活用し切れていませんし、管理も大変なのであればアウトソースするのが自然です)
現時点では、来年度の検討課題として、現在は学内調整・予算立てをしている大学がほとんどなのでしょうか?
広報的な視点からすると、早期の導入であればあるほどメディアに取り上げられる可能性が高いです。そして、その分に掛かる広報費が実質的に0だとしたら、これほど魅力的な広報媒体はないはずです。(もちろんシステム構築にはお金を使いますが)

そういった意味では、国内で日大に続くのがどこの大学なのか?ということを考えることは非常に面白いことですね。