Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

大学生の「社会人力」を測る

社会人になって3年目ですが、いまだにフレッシュマンを自認しているhigh190です。
よくよく考えると仕事をし始めてから3年目に突入してしまいました。時間が過ぎるのは本当に早いもので、自分が成長しているのか良く分からず、毎日blogを更新し続けています。
まあ、「自分が成長したな」と実感する時には、既に他の人が先に行っていることの表れだと私は考えているので、よく分からないが何とかビジョンを持って続けているという状態が一番いいのかも知れません。

さて、社会に出る前の学生たちは皆一様に不安を抱えていると思います。それは自分が社会へ適応できるかということだったり、勤めた仕事が続けるに値するものであるかなど、色々です。しかし、仕事をする以上は責任を果たさなければなりません。
そういった点では、学生時代に「自分には仕事をする上で、何が欠けているのか」という評価尺度となるものがあれば、そこを強化すればいい訳ですが、統一されたものではなく業種や職種によってあいまいだったりします。

そうしたことに対応するため、経済産業省が主導して「社会人基礎力」を測るために、産学連携によるカリキュラム作成が検討されているようです。

経済産業省は、若者が社会で仕事をするときに必要になる対話力や協調性などの「社会人基礎力」を大学や企業が採点する仕組みをつくる。企業と大学が共同でカリキュラムを開発し、経産省が資金面で支援する。学校の成績は一定以上でも会社生活に対応できなかったり、就職後にすぐやめたりする若者が多いことに対応する。
経産省は9月から全国の大学などと協力してモデル事業を始める。事業に参加するのは、大阪大学宮城大学東京電機大学など7大学。リクルートやサークルKサンクスなど企業も協力し、学生の同意を得て独自のカリキュラムを進める。

このニュースを見て、私が考えたことは文部科学省の学生支援GPや現代GPとは連携が可能か否かでした。

これら、文部科学省のプログラムと社会人基礎力のプログラムが横断的に連携すれば、モデル事業としての効果も上がるし、いいことずくめでは??
実際のところ、省庁間の連携はなかなか難しいみたいですから、事情の分からぬ大学職員が戯言を言っているという程度でもいいですから、どうでしょうかね。

せっかくの良い取り組みですから、その精度をさらに高めるためにも、機能的連携が大切!ではないかと思います。