Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

インターネット上のバズマーケティング分析

high190です。
私は毎日blogのアクセス解析を行っています。はてなダイアリーの機能で分かるのはこんな感じです。

    1. IPアドレス、ホスト名
    2. アクセス元、検索ワード

まだ詳細な統計は取っていませんが、毎日アクセス解析結果を見ていると、どんな記事が人気なのかが分かったような気がします。
立教大学のゼミでは、blogの口コミを分析・調査を実施したようです。

インターネットの“口コミ”の分析から、ファッションの流行がみえてくることが、立教大学(東京都豊島区)の学生らによるマーケティング研究でわかった。
研究を行ったのは、佐々木宏教授のゼミに所属する社会学部の3年生5人。インターネット企画会社が開発した解析ツールを使って、パソコン上で読めるブログ(日記風ホームページ)の書き込み約1億件を調べた。
調査では、「レギンス」(スパッツ)や「スキニー」(極細のジーンズ)など4商品とともに書き込まれた評判や体験に関するキーワードを抽出。このうち、購入や着用を示す「買った」などの言葉を「過去語」に、購入意欲や関心を示す「ほしい、買いたい」などの言葉を「未来語」に分類した。
その上で、ブログ投稿数の増減と、未来語・過去語の割合との相関関係を調べた。その結果、関連キーワードの過半数が未来語だった期間は投稿数が増加。一方で、過去語の方が多かった期間は、投稿数が減少していた。また、未来語と過去語の数が拮抗(きっこう)している期間は、投稿数の増減が見られなかった。
研究に参加した池大地さんは、「ブログの中の関連キーワードのうち、未来語が50%を超えると、流行は成長期に入る。未来語と過去語が半々になった時点で成熟期になり、逆転すると衰退期を迎える」と分析している。
これに対し、解析ツールを提供した「きざしカンパニー」(本社、東京都中央区)の潮栄治社長は「切り口がとても面白く、事業の参考にもなりそうな新たな発見があって驚いた」と語った。
同ゼミでは、このほかにも4つのグループが「東京の繁華街における居酒屋の出店戦略」や「ヒット商品にみる口コミの有効性」などを研究しており、それぞれの班が、7月27日に同大で開かれた研究報告会で成果を披露した。

5人で約1億件の書き込みをチェックしたとは…
1人あたりで考えると約2000万件ですか。これは結構大変な作業だと思います。

作業にあたっては解析ツールを使ったようですが、それでも作業量は相当数ありますので、その分だけ精度の高い分析結果になったのでしょう
いかにインターネットが便利とはいえ、こうした地道な分析・調査が有用な結果として表れるということを示す出来事だと思います。