Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

データ解析を駆使して、学生支援に役立てる

high190です。
大学の事務部門では、学生に関する結構な量のデータを保有しています。(学籍、成績、健康、単位取得状況などなど)
しかし、そうしたデータを取得しても解析や分析までに手が回っていないのが実情です。

SPSSでは、学生の中退阻止などを支援するためのサービスを提供すると発表しました。

エス・ピー・エス・エス(SPSS)は7月23日、学生の履修パターンなどの分析結果を提供するサービス「フロント・オフィス・ソリューション」を7月25日から開始すると発表した。
同サービスは、大学や大学院で幅広く導入されている同社のデータマイニングツール「Clementine」とサーベイ統合パッケージ「Dimensions」により、学生の成績や中退率、学業プログラムの分析など大学側の要求に合わせたリサーチを行うもの。
少子化規制緩和による大学の新設などから、現在の大学経営はこれまでにない厳しい状況に直面している。同サービスによりSPSSは、学内イントラネットにフィードバックシステムを構築し、分析した結果を大学側に提供する。この結果を用いて、大学側は学生に対し学習意欲の向上や中退の阻止などの働きかけができ、分析データに基づいた大学経営が可能となる。
SPSSは今後、大学や大学院に対しシステムの販売、構築、分析手法の指導などを行い、アカデミック分野で売り上げ倍増を目指すという。

データマイニングの分野で知名度を誇るSPSSですが、こうした取り組みで大学等のアカデミック分野で売り上げ増を狙っているようです。
個人的には、もう少しClementineなんかのアカデミック・パックを安くしてくれたら!なんて思いますが。

ちなみにこの「フロント・オフィス・ソリューション」ですが、既に米国では実施されていて一定の成果をあげているようです。
本当は各大学で独自に実施できると良いのですが、信頼できるプロにアウトソースするのが現実的かも知れませんね。