Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

災害時に学校を開放する

high190です。
私は昨年まで法人事務局に勤務していたのですが、そこでやっていた仕事のひとつに危機管理マニュアルの作成と周知というものがありました。
これは各キャンパスでの危機時の対応をマニュアル化し、指示系統を明確化するために作成しました。

このように学校での安全対策は万全に万全を期す必要があるものです。(子どもや学生の安全を保障することもUSRのひとつだと考えます)

仙台にある学校法人聖和学園と木ノ下町内会では災害時協定を締結したようです。

高い確率で発生が予想されている宮城県沖地震などに備えて、仙台市若林区の木ノ下町内会(約500世帯、高橋みさを会長)と学校法人聖和学園(鈴木繁雄理事長)は、大規模災害時に地域住民が学園施設を避難場所として使用可能とするための協定を締結する。
仙台市消防局によると、私立学校が所有する建物を災害時に開放する協定を町内会と結ぶのは、市内で初めて。
木ノ下町内会は、古い木造住宅などの密集地が多く、住民の高齢化も進んでいる。学区内にある南小泉小が避難場所に指定されているが、被災した高齢者の円滑な避難と誘導をより確実にし、危険を分散するため、町内会側が避難場所としての提供を打診していた。
協定に基づき、聖和学園は町内会の中にある同学園高「薬師堂キャンパス」の施設を、被災者の一時的な避難所として町内会に提供する。
地震などで町内に大きな被害が出た場合、学園は2003年に完成した薬師堂キャンパス内の体育館「アークアリーナ」(約1万1000平方メートル)と校庭を開放。避難所で使用する水道・光熱費なども、学園側が一定範囲内で負担する。
高橋会長は「指定避難場所は、他の町内会の住民で満杯になっている可能性が高い。学園の協力は心強い」と話す。鈴木理事長は「協定が、生徒たちにボランティア精神や地域とのつながりを意識してもらうきっかけになれば」と期待する。
調印式は9日に薬師堂キャンパスで行う。若林区の関係者、学園の生徒らも出席して協定書を取り交わす。

仙台市では宮城県沖地震が発生することに備え、下記のようなページを作成しています。

宮城県沖地震の発生確率(出典:仙台市

宮城県沖地震は平均すると37.1年の周期で発生しているそうです。
ということは事前の対策をとっておく必要があるということですね。