Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

同志社大学学生による政策立案コンテスト

high190です。
学生の力を大学に活かす取り組みが徐々に広まってきています。

[過去記事]
学生が大学の授業を作っていく取り組み(2007/07/06)

新しい憲法を大学で作る(2007/07/02)

一橋大が雑誌「メルク」創刊 教授や学生が取材、執筆(2007/05/22)

このように様々な取り組みを学生が企画・運営している例が見られます。
今日お知らせする、同志社大学学生の取り組みは政策立案です。

同志社大学新町キャンパス(京都市上京区新町今出川上ル)で7月8日、「第2回政策立案コンテストANDAS」が開催される。主催は、同志社大学の学生で構成する「政策立案コンテストANDAS(アンダス)実行委員会」(京都市上京区)。
同コンテストは学生による問題解決のアプローチを図るもので、公共政策・国際政策など幅広い範囲から分野を選び、問題点を見つけ解決する政策を立案、発表する。昨年は「社会と如何に関わるか」をテーマに6組の学生団体が文化・経済・農業など様々な政策案を発表、ゲストスピーカーに前原誠司議員を迎え、講演も行われた。最優秀賞には京都に来る外国人観光客を学生がガイドするという政策を発表したチーム「SMSP(エスエムエスピー)」が選ばれ、京都府と共同でNPO団体を設立することが決定している。
同実行委員会は2005年設立。同コンテストを企画運営するほか、ワークショップの開催や政策に関わるイベントにも参加。今年の春に京田辺市で開催された「全国大学まちづくり政策フォーラム」に参加し、最優秀賞を獲得した。
今回のコンテストのテーマは「関西から考える政策」。関西の中から地域を選択し、そこで実施する政策を発表する。当日は13組の応募団体の中から選ばれた6組の学生団体が参加、ゲストスピーカーに文化プロデューサーの二之湯武史さんを招く。最優秀賞には図書カード5万円が贈呈され、実際に行政へ政策案の提出を検討する。
同委員会関係者は「今後は政策を提案してもらうだけでなく、政策の実現もANDASでサポートしていきたいし、ANDASから希望ある社会の創造を担う人材を輩出もしていきたい。同志社だけでなく関西を活動拠点とし、関西を盛り上げていければ」と話している。

政策提案を実施するというと、政策系シンクタンクなどですが、そこに学生の柔軟な発想を基にした提案を行うとは!
なかなか斬新な取り組みだと思います。今後の課題としては、現実の政策提案に持っていけるかどうかでしょうか。今回のテーマは「関西から考える政策」ですから、関西圏の自治体に提案を売り込んでいくのも面白そうですね。