Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

仙台七夕で大学と地域交流

high190です。
本学では学生が主体となった学内イベントを実施することを推奨しています。
具体的な例としては、七夕イベントやクリスマスツリー作成などです。(いまのところ、毎年恒例になっているのは七夕の方です。後者はそれなりのお金がかかることから今は実施していません)

イベントの実施を通して学生が企画を立ち上げることに触れ、困難にチャレンジする場を提供するためのもので、毎年多くの学生が参加しています。

七夕イベントは他の大学でも実施しているようなのですが、神戸にある甲南女子大学では「本場を知る」という名目で仙台商工会議所と連携し、七夕飾りを作成することで地域交流を実現しました。

神戸市の甲南女子大の学生たちがこのほど宮城県を訪れ、仙台七夕まつり(8月6―8日)の伝統的な「七つ飾り」作りに挑戦した。大学側が授業の一環として仙台商工会議所に依頼し、実現した。七夕飾りはいったん神戸市に持ち帰って完成させ、杜の都の夏を彩る仙台七夕まつりに出品する。
人間科学部の原田隆司教授(ボランティア・ネットワーク論)のゼミで学ぶ6人が商議所の仲立ちで16、17日、長年、七夕飾りを手掛けている鳴海屋紙店(仙台市)が利府町に設けている作業場で、制作に当たった。
和紙を重ねて折り畳んだ後、花のように広げ、直径60センチのくす玉に一つ一つ丁寧に取り付けた。七つ飾りに欠かせない吹き流しや巾着(きんちゃく)、紙衣なども作り、2日間で一つの飾りが出来上がった。
仙台七夕では、一本の竹に5つの飾りを付けるのが慣例。残る4つは、材料を仙台から神戸に運び、市民の協力を得て完成させる。
飾りは七夕本番初日の6日早朝、仙台市に搬入し、青葉区一番町3丁目の鳴海屋ビル前のアーケードに取り付ける予定だ。
ゼミではこれまで、授業の一環として神戸市内で無料カフェや映画の試写会を開くなどしてきた。今回は市民との交流を図るため七夕制作を思い立ち、全国的に知名度が高い仙台七夕の飾りに着目したという。
企画を提案した同大3年の藤島志帆さん(21)は「大きな飾りの一つ一つが手作りだということに驚いた。短冊には、神戸と仙台の市民に願いを書き込んでもらいたい」と話した。仙台商工会議所は「七夕を通して、仙台と神戸の新しい交流ができた。今後も続けてほしい」と期待している。

授業の一環として実施されているこのプログラム、学生にとっては普段接することの少ない地域で色々な経験が出来たことでしょう。
神戸と仙台、なかなか日頃交流が少ないでしょうから、これをきっかけにさらなる交流の促進を期待したいですね。
(是非とも神戸でも七夕祭りを定着させて欲しいところですね)

ちなみに、最後にちょっとしたマメ知識を。仙台の七夕は旧暦で行われるので8月に実施されています。