Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

中国の大学に独自奨学金を設ける日本企業

high190です。
私の友人で中国からの留学生がいたのですが、彼は大学卒業後、大学院に進学し、中国のソフトウェア産業における人的資源管理を研究していました。修士論文を見せてもらったのですが、中国へ進出している外資系企業は有名どころが非常に多いという印象を持ちました。

今日は日本企業が中国の大学に奨学金を創設したニュースです。

昭和電工株式会社(TSE:4004、社長:高橋 恭平)は、今般、中国の大連理工大学(遼寧省)、浙江大学浙江省)、上海交通大学上海市)の各大学において奨学金制度を創設いたしました。各大学との協定の調印式は、大連理工大学においては5月29日、浙江大学では6月12日、上海交通大学では6月13日にそれぞれ行われました。

奨学金制度の創設により、当社は各大学との友好関係をさらに深めこれらの大学における教育事業の発展を手助けするとともに、経済成長が続く中国の人材育成について貢献してまいります。 本奨学金制度は、上記3大学で化学、材料化学、機械、電子・情報、電気等の分野を専攻する約40名の修士履修者に対し、毎年、奨学金を授与するものです。本年8月までに初年度の対象者を選考し、10月に各大学において奨学金授与式をおこなう予定です。

当社グループは現在2006年にスタートした3ヵ年中期経営計画「プロジェクト・パッション」を遂行中であり、特に将来の成長に軸足をおいた事業運営を進めています。当社は2003年以来、上記の3大学と新卒採用や研究委託・当社留学生の派遣などの協力関係を構築してまいりました。今後とも、将来の当社グループの成長の基盤となる開発・技術分野においての3大学との連携を図ってまいります。

経済成長が続く中国で理工系の学術振興を図るのがこの奨学金の目的のようです。
同時に大学との連携を図ることで優秀な人材を得たいということも、奨学金創設に関係あるでしょうね。ちなみに名前の挙がっている3大学はいづれも中国トップクラスの大学みたいです。*1

*1:Wikipediaの各大学項目を参照〜