Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

米名門シカゴ大学に1億ドルの寄付、匿名の卒業生から

high190です。
米国のシカゴ大学に1億ドル(日本円で約120億!)を寄付した匿名の卒業生がいるそうです。

シカゴ──米国の名門シカゴ大学に、匿名の卒業生から、過去最高額となる1億ドル(約121億円)の寄付が寄せられた。寄付したのは1980年代の卒業生で、寄付金は在学生の援助基金となる。
オデッセイ奨学金と名付けられた。年収額が低い約800人に、学費として全額支給するほか、約400人に一部援助する。同学の学部生は約4400人。
奨学金の支給は2008年秋から。学費の全額支給を受けられるのは、年収6万ドル(約726万円)未満の学生に限られる。一部援助が受けられるのは、年収7万5000ドル(約910万円)未満。
ロバート・ジマー学長は、「寄付してくれた卒業生は、ここで受けた教育で、人生が大きく変わったとしている。寄付で、金銭的なことに悩まず、学業に専念できる環境を整えたい、とのことだった」と話している。
イリノイ州の大学に寄せられた寄付としては、過去最高額となる。これまでの最高額は、ジョゼフ・アンド・ベッシー・フィンバーグ基金ノースウェスタン大学に寄付した、7500万ドルだった。

こうした寄付が集まるのも、ひとえに大学で良い教育を提供しているからです。
寄付を集めるために様々な手を打つことは、これからの大学に欠かせないことだと思いますが、最も重要なことは「人を育てる」ということに大学全体で取り組むことです。
そんなことを再確認させてくれたニュースでした。