Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

内部監査部門持つ大学、3校に1校どまり

また、今日は気になるニュースがありました。

内部監査部門を設置している大学は3校に1校にとどまることが、日本私立学校振興・共済事業団が全国の国公私立大を対象に実施したアンケート調査で分かった。危機管理マニュアルを作成済みの大学も、半数に満たなかった。補助金の不正受給などの不祥事が相次ぐ一方で、内部管理体制の整備が進んでいない現状が浮かんだ。
調査は2006年11―12月に、国公私立の大学・短大計1158校を対象に実施。回答率は74%だった。

大学の内部統制は多くの問題をはらんでいると思います。個人情報の漏洩に関しても、多くの大学で事故が起こっていることも内部監査・統制がうまく機能していないことの証明ではないでしょうか。
そうした大学の問題に関して積極的に取り組んでいる大学もあります。

公的認証の取得は「公的規格」に自らの組織を適合させることですので、既存のマネジメント体制を大きく変える必要があります。認証を得るということは、「情報セキュリティに関して保証する」と同時に漏洩等を起こしてはいけないという抑止力にも繋がります。大学でも公的認証の取得が進むことを期待していますし、私の職場でも何かの機会に提案できたらと思っている事案です。