Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

マクロミルが早稲田大学で起業家創出に向けた寄付講座を解説(マクロミル)

high190です。
ちょっとした考えなのですが、大学の競争的資金獲得というと、日本学術振興会のCOE(Center of Excellence)や文部科学省のGP(Good Practice)等が真っ先に挙がると思います。
そんな中で最近ニュースによく上るのが、大学の寄附講座設置です。これは大学と企業が提携して講義を行うものですが、必要な資金は企業が出すため、当該講座名は企業名が冠したものになります。(企業にとっては、パブリシティ向上と大学との共同研究が出来ることがメリットでしょうか。その他には優秀な学生の発掘とか)
私が考えることは、「これって、どの程度の収入になるのか?」ということです。講座開設に伴う寄付分は、ほとんどが「実費」のようなものでしょうから、大学側のメリットとしては、実子によって「即時に金額としては測定できないが、後々に効果を発揮してくる」ことでしょうか?

こうしたことについて、調査してみたいな〜と思っていますので、もし良い情報があったらご提供いただけると嬉しいです。
さて、本日は早稲田大学の寄附講座設置に関するニュースです。

マクロミルは、早稲田大学で寄付講座「ベンチャー企業の創出〜ベンチャー企業インターンシップへの挑戦〜」を開設する。学生に対する起業家精神の喚起を目指す。
同講座は、早稲田大学オープン教育センターの講義科目のひとつとして、インターンシップと連動したカリキュラムで運営される。マクロミル創業経営者の杉本哲哉氏による講義のほか、起業を経験した経営者をを講師に招き、起業とその実践や、ビジョンの実現に向けて挑戦する意義などをテーマに議論を行う。
開催期間は、5月8日から7月10日まで毎週火曜日の18:00〜20:00。早稲田大学西早稲田キャンパス14号館で全10回開かれる。早稲田大学の学生のほか社会人も受講できる。

本blogでも早稲田大学に関する情報は多く掲載していますが、本当に最近では寄附講座の取り組みが増えています。それだけ、早稲田大学では寄附講座にメリットを見出しているのでしょう。やはりこうした講座を多く開設できるのも、優秀な卒業生を多く輩出している早稲田大学ならではなのでしょうか。