Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

慶応大学、東京証券取引の寄附講座「現代の株式市場と上場会社」を開設

high190です。
当blogでは大学と企業の提携について触れることが多いです。特に最近では、東京大学早稲田大学立命館大学の情報を掲載することが多くありました。これらの大学はよくプレスリリースを出して、積極的にパブリシティを向上させようと努めています。自分の大学HPに掲載するだけで終わるのではなく、社会に広く発信するためにプレスリリースを活用しているのですね。これは他大学も見習わなければならない点だと思います。
さて、今日はこれまで取り上げることが以外に少なかった慶應義塾大学についてのニュースです。

  • 慶応大学、東京証券取引の寄附講座「現代の株式市場と上場会社」を開設

学校法人慶應義塾(所在地:東京都港区、塾長:安西祐一郎)は、株式会社東京証券取引所(所在地:東京都中央区代表取締役社長:西室泰三)の申し入れにより、慶應義塾大学商学部の学生を主対象に、「現代の株式市場と上場会社」をテーマとした寄附講座を開設いたします。同講座は証券市場の中核に位置する市場開設者の実践的な実務知識を活用し、長期的な視点で日本の証券市場に関する教育、研究活動の増進を図るとともに、将来を担う人材の育成を図ることを目的としており、東京証券取引所の実務担当者を講師に迎え、2007年9月26日(水)開講を皮切りに、全13回行われる予定です。
2008年に創立150年を迎える慶應義塾は、150年にわたる広範な人材育成と高いレベルの学問の蓄積をもとに、教育、研究、医療、社会貢献、国際連携、経営のすべてにわたり、国際社会における影響力、発言力を備えた人材を育成することを目指しています。
今般の寄附講座は、その一環として、東京証券取引所から講師として派遣された実務担当者が、具体的な事例紹介を交えながら、昨今の証券市場を取り巻く環境の変化や最近の証券市場に関する知識等を実務に基づいて講義いたします。
日本経済の長期的な繁栄には、健全な証券市場の発展が不可欠であり、そのためには、証券市場の役割や仕組みについて正しい知識を持つ人材のすそ野の拡大が極めて重要です。実学の伝統を持つ慶應義塾大学は東京取引証券所と協力して、日本の証券市場の将来を担う人材育成を目指します。本講座の概要は下記の通りです。

講座名:現代の株式市場と上場会社(秋学期全13回講義)

講義内容:東京証券取引所の上場・ディスクロージャー制度を中心に、株式市場と上場会社との関係について概観します。具体的には、投資者が日本のリーディング・カンパニーたる上場会社に対して要求又は期待するものは何か、この点に ついて、証券市場に関連する法律、経済、経営、会計の各方面における最新動向にも触れながら、証券取引所の制度と実務を通じて見ていきます。企業経営や企業財務等に関する実践的理解を深める観点から、適宜、具体的な事例なども紹介していく予定です。

 講師:東京証券取引所の実務担当者が中心となり担当(上場部門・関連部)

 コーディネーター:慶應義塾大学 商学部 伊藤眞(いとう・まこと)教授

 受講対象:慶應義塾大学商学部生をはじめとする全学部の学生

 期間:2007年9月26日(水)開講(全13回、毎週水曜日開講)
    *商学部2007年度シラバスは下記URLからご覧頂けます。
    http://www.gakuji.keio.ac.jp/mita/sho/sho.pdf(P89)

以 上

[Reference Information]