Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

電子透かし入り学生証を用いた出席管理、立命館大で実験

high190です。
私は学生時代、大学が好きでしたからほとんど休まず講義に出ていました。
最近では学生証を用いて出席管理をする大学が増えています。

立命館大学とNTTは4月5日、電子透かし技術を用いた学生証による講義出席管理を、4月11日より共同で実験すると発表した。
実験は立命館大学大学院理工学研究科の講義「システムLSI設計特論1」で行う。顔写真の部分に電子透かし情報を埋め込んだ学生証を受講者に配布し、これを講義開講時および閉講時に、教室入り口に設置した電子透かしリーダにかざすことで、出席管理を自動的に行う仕組みだ。
実験では、電子透かし技術を用いた出席管理システムの有効性、出席管理電子化による教職員の業務効率性、出席情報のリアルタイム可視化などについて検証する。
実験で利用する電子透かし技術は、NTTのサイバースペース研究所で開発を進めてきたもので、画像の中に人の目には見えにくい形で情報を埋め込むことができ、電子画像でも紙面に印刷した画像でも電子透かしを読み取ることが可能となっている。今回の実験で作成する電子透かし入り学生証は、通常のプリンタや用紙で印刷できるため、発行コストを低く抑えることができるという。

立命館大学とNTTは4月5日,電子透かし入りの学生証を使い,大学講義の出席管理を行う共同実験を4月11日から実施すると発表した。約半年間実験を行い,出席管理システムによる業務の効率性や,電子透かし技術の実用性などを検証する。
実験は,立命館大学大学院理工学研究科の講義で実施する。受講する大学生や社会人受講者などに,電子透かし情報を埋め込んだ学生証(講義出席管理カード)を配布。これを講義開講時と閉講時に,教室入り口に設置した電子透かしリーダにかざすことで,講義の出席管理を自動的に行う。
電子透かし技術は,NTTのサイバースペース研究所が開発した。写真画像などの中に人の目には見えにくい形で情報を埋め込み,リーダによって読み取る。ディスプレイ上の画像にも,紙面に印刷した画像にも使える。独自のアルゴリズムを使っているため,他のユーザーが簡単に電子透かし情報を埋め込んだり,情報を読み取ることはできない。
今回の実験では,配布する学生証に添付されている本人の顔写真の画像に,本人を特定するID情報を埋め込む。学生証を電子透かしリーダにかざすことで,埋め込まれたIDを検出し,講義の出席情報を記録する。この電子透かし入り学生証は,通常のプリンタで印刷可能なため,制作コストを抑えられるという。
約半年の実験によって,大学教職員の業務効率性,電子透かし技術の実用性などを検証した後,出席管理システムの本格導入に向けての検討や,電子透かし入り学生証を使った他のサービスの展開を図っていく。