Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

「京都大学基金」を設立 桂、宇治キャンパス整備など活用

high190です。
大学全入時代が到来し、ますます学校法人の経営は厳しくなるばかりです。
そういった状況を踏まえ、最近では寄付金戦略を強化する大学が増えています。
京都大学ではクレジットカードを用いて寄付ができるシステムを構築したようです。

京都大は29日、教育研究や大学による社会活動、国際交流の充実に向け、個人や法人などに広く寄付を募る「京都大学基金」を設立したと発表した。ホームページから、クレジットカード決済で寄付ができる。
京大はこれまで、学部など部局ごとに寄付を受け付けていた。法人化後、国からの運営費交付金が毎年10億円以上減っており、企業などからの外部資金では難しい学生への支援などで資金の充実を図る必要があるとして、全学的な寄付制度を設けた。
寄付者が用途をおおまかに指定できるのが特徴で、▽大学全体(施設整備、教育研究など)▽学生支援(奨学金や留学生支援など)▽湯川・朝永生誕100年記念事業の3つから選べる。
任意の金額で寄付が可能で、寄付者は氏名をホームページに記載する(匿名可)。目標額や募集期間は設けず、ホームページからのクレジットカード決済か、銀行振り込みで受け付ける。不動産や有価証券、遺贈なども、方法を双方で相談した上で受け付ける。
西村周三副学長は「特に、桂、宇治キャンパス整備や学生、留学生の奨学金などに活用したい」と話している。
大学基金としては、東京大が今年4月の創立130周年に向け「東京大学基金」を設立、130億円を目標に寄付を募っている。慶應大や早稲田大、名古屋大なども記念事業として基金を設立している。

「これはとても便利だな〜」と思うのと、同時にWikipediaのサーバー運用問題を思いました。
非営利組織の場合、寄付は重要な収入源ですが、日本ではあまりクレジット決済が可能なシステムがないように思います。大学の場合ですと、東京大学もクレジット決済で寄付が可能です。(筆者は非常に浅い知識しか持っていないので、「こんなのがあります」というコメントをお待ちしております。)
大学経営も競争の時代ですので、よりサービスを強化して少しでも寄付金をいただける努力をすることが重要です。

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