Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

TIJ、07年度春季に早稲田大学で寄附講義「ツーリズム産業論」を開講

high190です。
早稲田大学は最近、不動産研究所を設立したり、ERP等のソフトウェアを開発しているSAPの寄附講座を開講したりと企業や業界団体との提携を進めています。
その一環となる、日本ツーリズム産業団体連合会(TIJ)との寄附講座に関する情報です。

日本ツーリズム産業団体連合会(TIJ)と早稲田大学商学部は2007年度春学期(4月12日〜7月5日)に寄附講義「ツーリズム産業論」を開講することで合意した。TIJが2004年から一橋大学との活動をはじめ、早稲田大学の卒業生がツーリズム産業界で直接経営に携わる企業も多く、かつ早大側が今後の成長産業の一つとしてツーリズムを捉えており、両者の意向が合致したもの。
講師陣は国土交通省大臣官房観光政策審議官の柴田耕介氏をはじめ、ツーリズム産業界からは鉄道業、航空業、旅行業、テーマパークなどのトップが登壇する。TIJでは2007年度に引き続き一橋大学で寄附講演を開講するほか、産学連携オープンセミナーを開催。また、他の観光関連大学や大学院との連携も視野に入れて産学連携事業を強化する事業計画を策定する予定だ。なお、早稲田大学の講義は聴講する全学部を対象とし、500名を予定している。

平成19年3月19日、早稲田大学大隈会館応接室で、早稲田大学の横田信武商学部長とTIJ舩山会長が面談し、平成19年4月から開講される同大学での寄附講義に関する覚書を交換しました。
TIJでは平成16年度から国立大学法人一橋大学と提携し産学連携事業を展開し、寄附講義の実施、ワークショップの開催、産学連携オープンセミナーの開催、共同研究、海外の大学の視察などを手がけ、数々の実績を残してきました。今回この実績が早稲田大学に評価され、同大学においても産学連携事業を展開することになりました。
同大学の卒業生はツーリズム産業界で多数活躍しており、在校生の中でも観光業界への就職希望も多く寄せられており、在学中に観光業界全般の現状を学べることは有意義と判断し、同意にいたったものです。
講師陣には、産業界のトップマネージメントが交代であたることになっており、中味の濃い講義が期待されています。

一橋大学でも産学連携の実績があるのですね。政策面・実業面から多面的に観光業界を分析する講義内容であれば、観光業界に就職を希望している学生にとっては有意義なものになるでしょう。