Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

長野大学が地域SNS「おらほねっと」を開設

high190です。
先日、金沢工業大学地域SNSについてご紹介しました。
今度は長野大学でも地域SNSを構築します。この地域SNSですが、大学主導で計画されているもので、地域コミュニティの取り込みが狙いのようです。

2月26日、企業情報学部の4月開設に合わせ、地域貢献事業のひとつとして本学主導による地域SNS「おらほねっと」の開設を発表しました。
SNS(Social Networking Service)とは、登録者同士が名前や趣味・仕事などのプロフィールを公開し、友人知人との情報交換に利用するインターネット上の交流の場のことです。
本学が開設した「おらほねっと」は、大学主導によって開設される地域SNSとしては全国初であり、地域との連携を強化し、長野県に関心を持つ人々の情報交換や交流を支援することを目的としています。
その特徴として(1)地域と大学を活性化・創発する地域メディアとしての性格を有し、(2)地域住民や他の地域メディアなどと協働して情報を発信・共有するメディアミックス機能を持ち、(3)地域文化を次世代に伝えるデジタルアーカイブ機能を持つ、新しいタイプの地域SNSです。
「おらほねっと」のご利用にあたりましては、必ず下記の<おらほねっとユーザ登録のご案内>をお読みいただきますようお願いします。

<おらほねっとユーザ登録のご案内>

「おらほねっと」は信頼性の確保のため、会員制の運用をしています。知り合いにおらほねっとのユーザがいない場合は、以下の手順によりユーザ登録を申請することができます。ユーザになっていただく方には「おらほねっと参加ルール」を遵守いただくことをお願いしております。参加登録後、お知り合いの方を招待される場合にも参加ルールをお伝えください。ご協力をお願いいたします。(おらほねっと事務局)

<ユーザ登録の申請方法>1. http://orahonet.jp/ にアクセスする。 2. ログイン画面から「新規ユーザ登録」を選ぶ。 3. 「お問いあわせ」を選ぶ。 4. 「参加したいけど招待者がいないという方は[ こちら ]から」の「こちら」を選ぶ。 5. 「参加に関するお問い合わせ」の各項目に入力し会員登録を申請する。

<おらほねっと参加ルール>

「おらほねっと」は、一般のソーシャルネットワーキング・サイト(SNS)とは違い、ネットワークの信頼性の確保を大変重要に考えています。安心安全なサイト運営を行うために新しい仲間をネットワークに迎える「トモダチ招待」において、メンバーの皆様には下記のようなお願いをしています。
1. 実在性の確保
実際に存在する人物であり、登録の際に「本名(非公開選択可)・住所(非公開)・連絡先(非公開)を正確にきちんと入力してくれる人。
2. 信頼性の確保
前向きにコミュニティ活動の推進を考える人で、紹介者が信頼している人。
3. 後見人(スポンサー)制度
紹介した人が後見人となって、指導や助言を行う。トラブルが起こった場合には、協力して解決にあたる。
4. 参加年齢制限
高校生(概ね15歳)以上。ただし保護者が後見人になる場合は中学生の参加は可能。

私が面白いと思ったのは、「参加ルール」です。後見人制度というのは、SNSのクローズド体制を保つために、有効な手段だと思います。mixiに代表される大規模SNSでは、なりすましや複数アカウントの不正取得、「ネカマ」の存在などがクローズアップされ、問題視されています。また、mixiなどは急激な発展を遂げたため、システム全体を統括できないほど、規模が広がっているのです。
地域SNSの独立性を高めるには、「レフェリー」の存在が有効ですし、何よりも自分が紹介した責任を負うということは参加メンバーの透明性向上に役立つのではないでしょうか。