Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

オリジナルのショッピングサイトを作る---大学での情報教育(4)

最近、Webで買い物をすることが増えた。
これはクレジットカードを使うと非常に便利だから、という理由である。特に本なんかはamazon使うと便利。
そんな訳で電子商取引は我々の生活に密接に関わりつつあります。
さて、そんな中で大学の取り組みとしてこんな事例がありました。

最近は、インターネットを使った商取引が広く行われるようになりました。このような状況を反映して、一橋大学の「eコマースプログラミング論」という授業では、インターネットのショッピングサイトを作成する体験を通して商用サイトの裏側の仕組みを学習しています。 eコマースサイトの仕組みには多くの学生が興味を持っているようで、商学部の授業にも関わらず、他の学部からも多くの学生が受講してくれました。

今回の授業では、学生にとって身近な題材として、オンラインのショッピングサイトを作成してもらいました。自分がオンラインの商店主になったつもりで、魅力的なお店のサイトを作成するのが目的です。授業では、最初にオンラインサイトを構成する「画面(HTML)」「機能(PHP/Aroe)」「データベース(SQL)」という3つの要素を順に説明し、プログラム例で確認しながら理解を深めました。

続いて、簡単なオンライン書店を題材に、「商品の検索」「ショッピングカート(買い物かご)の管理」「売り上げの記録」といった基本的な処理を学びました。そして学んだ知識を活用して、思い思いのショッピングサイトを作ってもらいました。ここでは、いくつかの作品を紹介したいと思います。

・・・続きを全て引用すると長くなるので、お手数ですがリンクから辿ってみて下さい・・・

なるほど、学生にWeb上での店舗を作らせようということですね。
単に作成するだけじゃなく、SQLを使って在庫管理なんかも含めて勉強させる訳ですね。その他にもSEOや商品検索なんかも入れています。
こういった複合的にビジネスを学べる講義って、大学ではなかなか無いように思います。
それぞれの講義が独立していて、担当教員によって考えもまちまちだったりするので、得た知識を統合して再構築する必要があったのを覚えています。せっかく勉強するんですから、本来は講義で得た知識を具体化する必要があるはずです。
実際に学生にそこまでやらせている大学は、学生のレベルもそこそこないと厳しいでしょうが、大学で学ぶ知識を具体化させられる場を設けないと学生としても何のために学んでいるのかわからなくなってしまうような気がします。
この講義、いい見本のように思います。少なくとも経営学関連の講義としては。