Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

学内保育施設を持つ大学一覧

high190です。
つい先日、立命館大学びわこ・くさつキャンパスに学内保育施設を開設するニュースが出ていました。

www.chunichi.co.jp

立命館大びわこ・くさつキャンパスBKC)内に九月から、学内保育施設が開園することになり、二十七日に記念式典と内覧会があった。
同大によると、同様の施設は医学部などを持つ国公立大学ではすでに設置されているところもあり、県内では滋賀医科大にもあるが、私立の総合大学での設置はまだ少ないという。
施設名は「立命館みらい保育園びわこ」で、従来は会議室だった部屋を改築して整備した。延べ床面積は約百六十五平方メートルで、ゼロ~五歳までの最大十九人を受け入れる。開園当初はBKCに務める職員の三歳児一人が入園するという。名古屋大や民間企業の学内保育施設も手掛ける「ポピンズ」(東京)が運営する。
式典で学校法人立命館の森島朋三理事長は「BKCには女性研究者百八十人、女性職員百九十人が勤務している。利用者が教育や研究に生き生きと取り組むことによって、学生の意識も変えられる」と相乗効果を期待した

先行研究等

働き方改革はもちろんのこと、イノベーションの推進役として社会からの期待に応える大学ではダイバーシティの推進役としても存在感を発揮しなければなりません。ところで大学で学内保育施設を持っているところはどの程度あるのか、一覧化されている資料を見たことが無いので自分なりに調べてみました。
選定基準は当該大学の教職員が施設の利用が可能か否かです。新しい情報は随時更新していきたいと思いますので、情報をお寄せください。また、その他として学内保育所は設置していないが、育児支援の制度を持っている大学の情報も掲載します。

国立大学法人

公立大学法人

私立大学

その他

上記をご覧いただければよく分かりますが、国立大学法人が設置する例が多く、公立大学又は私立大学では医学部も保有しているケースが中心的です。男女共同参画推進の組織を持っている大学でも設置している傾向があります。その意味でも、最初にお知らせした立命館大学の取組みは医学部を持たない大学ながら先行していると感じます。また、色々調べていくと、内閣府が主導する「企業主導型保育事業」を活用して事業所内保育所を整備する大学が増えてきていることが分かります。大学単独では難しい事業であっても、民間事業者との連携によって整備できる事例が増えてくれば私立大学での導入も今後進むかもしれません。

www.kigyounaihoiku.jp

また、必要性を認めつつ慎重に検討している事例もありました。社会的責任に鑑みて判断するということで、大学側としても財政面も考慮した綿密なリサーチが必要になるだろうと思います。*2 *3 *4

(2018/09/11追記)
★学校法人会計の広場★(前「学校会計の広場」):【子育て】今はやりの「企業主導型保育事業」って何だ〜?

学校法人が企業主導型保育事業を行う場合の主な条件、対象者、事業所内保育所との相違点などを解説した記事です。補助率では企業主導型保育事業の方が有利なのですね。こういった情報は有益です。また以下の点でなるほど、と思いました。

企業主導型保育事業は、「子育て」に加えて「働き手の確保」の側面が強く出てきました。施設は、認可外保育施設なので監督指導は認可保育所施設ほどありません。ですが、補助金が手厚く出ます。
学校では東京大学や一般の学校法人が手がけ始めています。会計処理については、まだ特段の指示は出ていませんので、従来の学校法人会計の法規類を使って会計処理することになります。

*1:その他、名古屋大学学童保育所「ポピンズアフタースクール」を設置 http://www.kyodo-sankaku.provost.nagoya-u.ac.jp/jst/kids/ccs/pas/

*2:ICUキャンパス内保育所開設の提案書を提出しました http://web.icu.ac.jp/cgs/2007/11/nursery20071107.html

*3:キャンパス内保育施設についての調査結果 http://web.icu.ac.jp/cgs/2008/03/post_4.html

*4:大学内の認可保育所が持つ可能性を探る http://www.ynu.ac.jp/special/glocalreport/vol8/index.html