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Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

「道の駅」と大学の連携・交流からサービスラーニングに繋げる取り組みを観光庁が開始

Diary Adaptive University

high190です。
先月末に観光庁から興味深い発表がありまして、その内容は是非取り上げたいと思っていました。全国に所在する「道の駅」ですが、最新の情報では全国に1,040カ所設置されているようです。*1この道の駅を活用して、将来の地域活性化の担い手を育成しようという取り組みを観光庁が始めることになったようですので、このブログでもご紹介しておきたいと思います。


「道の駅」には地域の観光資源や魅力を語る人材が集まっており、地域の課題を解決する拠点となっています。また、将来の地域活性化の担い手となる人材を育成・確保するためには、現場での就労体験を通して、実際的な知識や技術を学ぶことが重要です。このため、「道の駅」を、観光振興や地域振興を学ぶ学生の課外活動やインターンシップの場として本格活用することとしました。
これまで、「道の駅」において、地元大学等と個別に連携を行う事例はありましたが、全国の道の駅を対象に実施することにより、都市部の学生が地方部の道の駅で交流するなど、新たな価値の創造が期待されます。(別紙1参照)

<実施内容例>
・観光資源調査、地域活性化プログラムの企画・立案
・HPやSNSなどによる情報発信の提案・実施
・地場産品を活用したオリジナル弁当などの商品開発

上記の別紙1の内容は以下のとおりです。

大学においても、COC事業などの募集によって地域連携を強化することの重要性は今まで以上に認識されてきていると思います。また、学生の学びを深めるためのサービスラーニングに対する認知度に関しても、2012年度の「質的転換答申」で言及されたこともあって*2徐々に高まりつつありますので、私も他大学の取り組みに関する情報を集めていました。*3学生が大学で学んだ知識を、実践を通して深い学びに繋げていくことは大学教育の質的転換にまさしく適う取り組みですので、社会と大学が深く連携していくきっかけになるだろうと思います。サービスラーニングに関しては、筑波大学による解説がわかりやすいと思いますのでこちらもご紹介しておきます。*4
道の駅のように、一般的な認知度も高い組織体との連携ができると、大学側でも色々なプログラムを考えることができると思います。一番重要なのは間に入って調整の役割を担うコーディネーター役ですが、職員側でもそういった人材ニーズに応えることができる人を発掘・育成していくことが永続的な制度設計に繋がるように感じます。地方創生は人口減少社会を迎える日本にとって重要な政策課題ですので、その意味でも観光庁文部科学省の連携も重要になってくると思います。行政と大学がさらに連携を深めて、地方創生に繋げていけたらいいですね。

【2014/12/06追記】
具体的には、立教大学観光学部と跡見学園女子大学マネジメント学部が興味を示しているようです。*5

*1:「道の駅」の第42回登録について〜今回10駅が登録され、1,040駅となります〜 http://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_000444.html

*2:質的転換答申の本文と用語集に記述があります http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/1325047.htm

*3:サービスラーニングに関する私のブックマーク http://goo.gl/R1gwBm

*4:サービス・ラーニングとは http://www.human.tsukuba.ac.jp/gakugun/k-pro/aboutSL/aboutSL.html

*5:「道の駅」で就労体験=観光学部の学生ら対象−国交省 http://www.jiji.com/jc/c?g=eco&k=2014120600198