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Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

インターンシップから学生企画の商品へと繋げる

high190です。
平成22年2月に大学設置基準の改正が諮問・答申*1 *2された通り、大学・短大においては教育課程の内外を通じて社会的・職業的自立に向けた指導等に取り組むこと、また、そのための体制を整えることが求められるようになりました。
大学教育にも就業の視点を強く意識することが求められてきていることの表れだと思いますが、つい最近面白い事例を見つけました。


「温泉のまち」として知られる熊本県人吉市のまちめぐりをテーマに神戸松蔭女子学院大学(神戸市灘区)の学生が提案したプランが、旅行会社「近畿日本ツーリスト」のパンフレットに採用された。同社が人吉を大きく取り上げた商品を販売するのは初めて。食べ物や観光スポットが紹介されており、学生は「多くの人に人吉を訪れてほしい」と話している。(堀内達成)
プランを提案したのは、同大の青谷実知代講師のゼミでマーケティングを学ぶ3年21人。人吉商工会議所から「まちに足りない点を学生に指摘してほしい」と依頼され、昨年9月に同会議所のインターンシップ(就業体験)に参加。学生たちは「水」や「パワースポット」などの4班に分かれて予備知識を得た後、現地を訪問した。
その後、「自分の体験を人前で話す経験を積ませたい」と考えた青谷講師の勧めで、学生らがJR西日本の社員にまちめぐりプランを提案。高い評価を得て同社のホームページで紹介された結果、近畿日本ツーリストからパンフレットの企画が持ち込まれたという。
カラー6ページで、タイトルは「懐かしの風景を求めて第二の故郷さがし」。約4万部を作成し、1月から関西圏の店頭に置いている。現地で撮影した写真をふんだんに使い、学生らが体験した郷土料理作りや農家民泊などを紹介している。
旅行プランは6月末まで販売される予定で、塩田しおりさん(21)=三木市=は「人吉は名前の通り親切な人ばかり」とPR。石田奈々美さん(21)=伊丹市=は「自信を持って提案した内容。パンフレットを手に取ってほしい」としている。

インターンシップから実際のビジネスにまで発展させる、ある意味でどの大学もやりたいことを神戸松蔭女子学院大学が実現しました。実際にツアーとして近畿日本ツーリストJR西日本とコラボレーションできたということは学生にとっても大きな自信になるでしょうね。


企画した学生が新聞の取材を受ける*3など、インターンシップを介した大学教育が効果を上げた好例として紹介したいと思います。

*1:大学設置基準及び短期大学設置基準の改正について(諮問)−http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/houkoku/1289824.htm

*2:大学設置基準及び短期大学設置基準の改正について(答申)−http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/1289861.htm

*3:JRも驚いた神戸松蔭の女子学生の旅行プラン 熊本・人吉への旅−http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/120210/wlf12021008090001-n1.htm