Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

Times Higher Educationの世界大学ランキング2011-2012が発表。ハーバード大学が初めて首位から転落

high190です。
毎年恒例のTimes Higher Educationの世界大学ランキング2011-2012が発表されました。
今年の特徴としては、ランキング開始から首位を保ってきたハーバード大学に代わってカリフォルニア工科大学が1位になったそうです。


英教育専門誌、タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)は6日、今年の「世界大学ランキング」を発表した。上位200校に入った日本の大学は5校で昨年と同数だったが、30位に入った東京大(昨年26位)が34位の香港大(同21位)を抜いてアジアのトップを回復した。
トップは同調査が始まって8年間で初めて交代、昨年まで7年連続で1位だった米ハーバード大を抑え、米カリフォルニア工科大が獲得した。同工科大の研究費が急増したのが主な理由。2位はハーバード大と米スタンフォード大が同位。4位の英オックスフォード大など上位10校はすべて米英の大学だった。

調査結果は以下のURLから参照できます。

ランキングトップ10の大学紹介動画がYouTubeにも公開されています。

日本の大学で世界ランキング400位以内に入ったのは以下の国公私立16大学です。これはあくまでも個人的な印象ですが、首都大学東京公立大学法人として唯一のランク入りで、九州大学筑波大学よりも上位に来ているのは健闘していると思います。また、私立大学では慶應義塾大学早稲田大学がランクインしています。

さて、ランキング結果は耳目を集めるものではありますが、客観的結果を具体的にどう捉えていくかが重要なのではないかと思います。
今年の7月に京都大学で開催された日本学術会議近畿地区会議学術講演会では「世界の目から見た日本の大学評価」というテーマで講演が行われており、当日配布資料も公開されているので、ランキングとあわせてご覧いただくと面白いと思います。