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Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

オックスフォード大学の研究者がインターネットでパピルス古文書解読に"しろうと考古学者"の助けを要請

Diary Unique Foreign

high190です。
オックスフォード大学の研究者が、過去100年で1%程度しか解読できていないパピルスの解読にインターネットを活用し、世界中の素人学者の協力を求める面白い取り組みを行っているそうです。


名門オックスフォード大学が今夏、エジプトで発掘されたパピルス古文書をインターネット上に公開し、全世界の「しろうと考古学者」に解読の手助けを求めている。責任者ダーク・オビンク教授(54)は「日本からもキリスト教黎明(れいめい)期の謎の解明に参加してほしい」と呼びかけている。
古文書は、同大の研究者が19世紀末、カイロとルクソールの間にあり、古代エジプト時代から栄えた町「オクシリンカス」で発掘した約100万枚。2世紀の公文書が中心で、当時の支配層の公用語だったギリシャ語で書かれており、キリスト教がどう広がったか、当時の人々がどのような生活を送っていたかがうかがい知れる。
同教授によると、過去100年間、この古文書に取り組んだ学者は約15人で、解読できたのは1%にも満たない5000枚。そこで、インターネット上で広く助けを求め、研究を加速することにした。
サイト(http://ancientlives.org)を開くとパピルスの写真と一緒に、模範的なギリシャ文字が出てくる。手書きのパピルスの文字は、癖のある字から初心者でも取り組めるきれいな字まで様々。自分に合ったページを選び、パピルスの文字にギリシャ文字を当てはめていく。作業が終わったら、送信ボタンを押すと教授の手元に届く。
ボランティアが20人程度、一つのページを担当すると、98%の精度が出るという。教授は「この作業を通じ、特に若い人たちに考古学や古代ギリシャ文化に関心を持ってもらえればさらにうれしい」と話す。英語のHPを日本語に翻訳するボランティアも募集中で、dirk.obbink@chch.ox.ac.ukに連絡を待っている。

古文書を解読する作業など、考古学を学ばない限りできないことだと思われていましたが、Webの進化はこういった面でも「普通の人に門戸を開く」大きな貢献をしているのですね。
実際に解読作業を体験できるサイトは以下の通りです。実際にやってみると結構難しいように感じますが、続けるとなかなか面白いですね。

インターネットで広く協力を募ることで研究を加速させると同時に、広く考古学や古代ギリシア文化に接する機会を提供する素晴らしいプロジェクトだと思います。
多額の研究費をつぎ込むことも必要ですが、広く様々な人々の力を借りて研究を促進させるという視点は、これからの考古学研究にも影響を与え得る取り組みではないかと思います。