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Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

横浜国立大学がキャンパス内に保育所を開設。地域住民にも開放

high190です。
国立大学法人横浜国立大学は、横浜市と提携してキャンパス内に保育所を開設することを決定したそうです。
保育所は地域住民にも開放されるそうですが、医学部や保育士養成課程を持たない大学が認可保育所を学内に設立するのは異例とのことです。


横浜国立大学横浜市と組み、2012年4月にキャンパス内に認可保育所を設立する。定員は60人程度で地域住民に開放する。このほか研究者や大学職員向けに20〜30人の一時保育の優先枠も用意する。横浜市の待機児童の解消に一役買うとともに、仕事と子育ての両立を支援し優秀な研究者を確保する。
同大敷地内に設置する「森のルーナ保育園」は定員は60人で、0〜1歳の乳児が14人、2〜5歳の幼児が46人。2階建てで屋根に太陽光発電装置も付ける予定だ。
建設予定地は同大の正門付近で、敷地面積は1238平方メートル。同大と横浜駅を巡回するバスの停留所や駐車場が近く、地域住民が利用しやすい場所を選んだ。
開所時間は平日が午前7時〜午後8時、土曜日は午前7時〜午後7時。近隣の保育所よりも開所時間が長く、営業時間が終了した保育所の幼児らを受け入れることも検討している。10〜11月ごろに入所者を募集する。運営は社会福祉法人の明真会(横浜市)に委託する。
横浜市の待機児童数は11年4月に5年ぶりに減少に転じ、過去最多だった10年4月から581人減の971人になった。ただ、政令市では名古屋市(1275人)に次ぐ多さだ。
保護者が一時的に子どもを保育所に預ける一時保育では、研究者や大学職員向けの優先枠を20〜30人分設ける。学会やシンポジウムなどで休日に出勤するときなどに一時保育を利用する女性研究者が多いためだ。
11年の横国大の女性教職員は243人と、06年から27%増加。全教職員に占める割合も24%と5ポイント上昇している。女性研究者が子育てをしながら研究できる環境を整備し、大学の競争力向上につなげる狙いだ。県内の大学で地域住民が利用する認可保育所を設置するのは慶応義塾大学、田園調布学園大学に続き3件目。医学部や保育士養成コースなどの専門課程がない大学が構内に認可保育所を設置するのは珍しいという。

東京大学東北大学でも大学キャンパス内に保育所を設けていますが*1、大学の専門と関連しない形で設置されるのは確かに珍しいと思います。
記事中にもあるように横浜市は待機児童の数が多いことから、地域貢献という面からも保育所の設置は評価できる事業ではないでしょうか。

待機児童の解消という社会問題に対応して、開かれた大学作りを推進していることに好感が持てるとともに、少子化への対応も社会的な重要課題であることから、女性が働きやすい職場環境の先進事例を作るということも、これからの大学に課せられた使命であろうと思います。男性の育児休暇取得など、もっと大学内でワークライフバランスを重視した就業のあり方を検討していくことも大切ではないでしょうか。

*1:東大キャンパスに保育園http://d.hatena.ne.jp/high190/20070404東北大学が病院勤務の職員や学生向けの保育園を開設http://d.hatena.ne.jp/high190/20100303