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Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

海外留学希望者が入学詐欺被害に遭わないための情報収集方法

high190です。
GIZMODO JAPANに留学希望者を狙った入学詐欺被害が発生しているとの記事が掲載されていました。海外留学については、どういった大学であるかを知ることはもちろんですが、当該国で正規の大学として認証されているかどうかを知ることが非常に重要です。海外留学に関して情報を収集する際には、どういった点について気をつける必要があるのでしょうか。


ある日、学校に行こうと思ったら消えていた!
なんてミステリーの中の世界だけって考えていたら大間違いでした。本気で入学する予定だった大学が、実は影も形もなく、最初からこの世に存在すらしていなかったという不思議な事件が起きちゃいましたよ。まぁ、見事に入学金だけ騙し取られたわけですが、あまりにも偽の大学の出来栄えが良すぎて簡単にはウソを見抜けなかったんだそうです...
レッドウッド大学(University of Redwood)は1908年に創立され、1911年から現在のキャンパスで歴史ある大学教育を開始した由緒正しき大学でして〜なんて学校説明が並び、おまけにキャンパスの写真から各学部の教授陣まで立派なホームページで豪華に紹介ときちゃったら、もう普通にサイトを眺めているだけでは、まさかこれが架空のフィッシング詐欺大学だなんて夢にも思わないかもしれませんよね。実際に海外からの留学希望者を受け入れる形で先に入学申込金を支払わせ、後ほど入学資格にかなわなかったなんてイチャモンだけつけて、すでに払い込まれたお金をポッケにないないという手口で、かなりの被害者が報告されているようですよ。
ちなみにレッドウッド大学の一連のサイトは、どうもリード大学(Reed College)のサイトと瓜二つだったようでして、ある教授が自分の名前がレッドウッド大学の学部紹介に出ているのを不審に思って発覚したんだとか。似たような名称のレッドウッズ大学(College of the Redwoods)も、この架空のレッドウッド大学のおかげでトンだとばっちりを受けちゃったみたい。最近のネット上の詐欺は、手口も凝りに凝りまくってるから本当に気をつけないといけませんねぇ。

こういった手口でよくあるのは、「大学らしいWebサイトを持っている」ということ。ただ、外見だけで正式な大学であるかどうかを判断してはいけません!
留学希望先の大学が不正な学位等を出している「ディグリー・ミル」でないか、各国政府の認証による正規大学かどうかは各国の認証評価団体のサイトで確認することができます。
例えばアメリカの場合、Council for Higher Education Accreditationという団体などが大学の認証評価を行っています。
ユネスコでも「高等教育機関に関する情報ポータル」を開設しており、こちらから各国の認証評価団体のサイトにアクセスすることができます。

例えば上記のレッドウッド大学(University of Redwood)を下記のCHEAで検索すると該当しません。これは正規の認証を受けていない大学であるいうことの証明です。

正しい情報を入手するには公的機関の情報を確認するのが一番ですが、Wikipediaでも正規の大学ではない組織のリストが公開されています。
全世界の情報がA-Zで網羅的に掲載されており分かりやすいのが利点です。こちらで該当しないか調べた上で、ユネスコポータルなどで確認するのが確実です。

一番大切なのは正しい情報を収集すること。そのためには、どういった情報を取るべきなのかを知る必要があります。
こういった情報は大学関係者の間でもあまり知られていないことかも知れませんが、大学職員として正しい知識を持つことが重要ですし、グローバル化が進展している現在においては、必ず押さえておきたい情報のひとつですね。