Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

京都学園大学の独自ブランド商品「花麹飴」が人気らしい

high190です。
このブログでもこれまで幾度となく取り上げてきた大学ブランド商品ですが、京都学園大学が作成した酒粕から作った花麹飴が人気だそうです。


京都学園大京都府亀岡市曽我部町)の学生らが、同市西別院町の大槻並(おおつくなみ)地区で育てた酒米で開発した純米酒「大槻並」の酒かすから作った「花麹(こうじ)飴(あめ)」が好評だ。甘酒に似た独特の風味とソフトキャラメルのようなやわらかな食感が後を引き、お酒を飲めない学生から人気を集めている。
「大槻並」は、同大学のブランド商品開発と、限界集落である大槻並地区の里山振興を目的にした共同研究の一環。バイ環境学部の学生が昨年、大槻並などの田んぼで酒米の田植えから収穫までを体験し、丹山酒造(同市横町)の職人が持ち込まれた酒米醸造させて完成させた。
醸造の際、酒かすが残った。新しい商品づくりに生かせないかと知恵を絞ったところ、「お酒を飲めない人でも、気軽に味わってもらえるだろう」と、「右党」も好みそうな飴(あめ)に行き着いた。
三重県伊勢市のキャンデーメーカーが製造。酒かすに大槻並を加え、甘い口当たりの中に純米酒の風味が漂う豊かな味に仕上げた。飴は関係者に配ったほか、約100袋(1袋約20個入り、200円)を大学食堂内の学生ショップ「京學堂」で試験販売。予想以上に売れ行きが好調で、現在、第2弾の入荷待ちという。

京都学園大学のWebサイトにも商品情報が掲載されています。

大学ブランドの日本酒を製造しているところは最近では増えてきていますから、副次的に作れる飴を売り出すのは面白いアイデアではないでしょうか。飴だったらお酒を飲めない人にも受け入れられますし、大学グッズとしての汎用性は高いのではないでしょうか。商品の製造・開発を通して新たな商品開発の知見が得られることは重要なことですし、ビジネスに繋げていけるかどうかが大学という非営利組織にとって重大な観点になる訳です。いくら良い物を作っても市場に受け入れられなければ意味をなさないのですから、市場ニーズを捉えるためにも社会実験として大学をもっと使いこんでいけばいいと思います。