Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

高知工科大学の地下駐輪場がすごい

high190です。
高知工科大学では、学生向けの駐輪場を改修して地下駐輪場を導入したそうです。今後はレンタサイクルも活用する方向だとか。
高知工科大学公設民営方式の私立大学から公立大学法人へ移行した先進事例としても知られています。


高知工科大学高知県香美市)は、学生が所有する自転車を駐輪するだけでなく、レンタサイクルを利用できる地下駐輪場を導入した。地下駐車場の装置とシステムを投入した建設機械メーカーの技研製作所は今後、駅前などでの自転車の増加に悩む全国の自治体に売り込む考えだ。
学生寮の近くにある地下駐輪場を更新し、収容台数を従来の126台から180台に増やした。学生が所有する自転車60台を駐輪できるほか、学生は大学が提供するレンタサイクル120台を無料で利用できる。当面、同大の学生寮に住む学生に限るが、今後は他の学生らにも利用を広げる。自転車を入り口に近づけるだけで自転車に装着したICタグを読み取って扉が開いて収納する。出庫時はICカードを読み取り機にかざせば取り出せる。自転車本体を管理するので、整備不良や規格外の自転車の入庫トラブルを防げる。
同社の地下駐輪場は98年に高知工科大に第1号を設置したのを皮切りに、これまでJR品川駅前など全国13カ所で設置実績がある。

大学のWebサイトにも地下駐輪場のリニューアルについて紹介されています。また、導入した技研製作所からプレスリリースが出ています。
駐輪場を地下化するのは土地の有効利用に繋がるため、具体的な導入コストがどの程度かにもよりますが魅力的な手段だと思います。


大学の放置自転車を再利用して学生に無料で貸し出す試みは、既に色々な大学で始まっています。高知工科大学でも同様の取り組みを行ってみてはどうでしょうか?
また、自転車を地域住民に貸し出すのも面白い試みかも知れません。地域の中心を大学が担っていくためにも、地域の人々が大学に来てもらうように仕掛けていくことは今後の重要課題だと思います。