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Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

リクルート、1965年から行ってきた就職人気ランキングを今後非公表に

high190です。
リクルートが毎年行っている、大学生の就職志望企業ランキングの公表を今年から取りやめることにしたそうです。
学生の価値観の多様化で一律のランキングを発表する意味が薄れたとのこと。


リクルートは13日、毎年春に発表していた大学生の就職志望企業ランキングの公表を今年から取りやめる方針を明らかにした。同ランキングは1965年卒業予定分から発表していたが、2012年春卒業予定分から非公表にする。大学全入時代を迎えたほか、学生の価値観の多様化で一律のランキングを発表する意味が薄れたと判断した。
同社によると学生の志望企業は性別や文系・理系、総合職・一般職などの属性で大きな差が出ており、総合的なランキングの発表は学生の誤解を招く懸念が高まっているとみている。
同ランキングは不況期には鉄道会社の人気が高まるなど、時代や経済情勢に応じた学生の志向を反映してきた。

確かに大学全入時代を迎えて学生の価値観は多様化していますから、一律のランキングを発表する意味は薄れたのかも知れません。
ただ、大学にはより進路・就職面でのサポートが求められていることも事実です。

つまりは各大学が自らの大学のミッションに基づいて、就職先とのマッチングをどれだけ図ることができるのかが大きなポイントになるはずです。
職員ベースに話を落とし込むと、大学のミッションと適合する企業はどういった企業なのかを掘り下げて、就職受け入れ先を探すことがキャリアセンターが行うべき仕事ということになろうかと思います。
業界研究はもちろんですが、就職受け入れ先企業の実態を深く知ることが必要になってきますので、研究した内容を組織内でどれだけ共有していけるかが大事です。中央教育審議会の答申「学士課程教育の構築に向けて」で示された3つのポリシー(アドミッション・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、ディプロマ・ポリシー)に大学のミッションが反映されて、初めて大学の戦略的な運営が可能になると思います。最近読んだ本で桜美林大学諸星裕教授が書かれた「大学破綻」という本があります。大学のミッションについての話が出てきて面白い内容ですので、大学職員の方には一読をおすすめします。

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