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Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

仙台厚生病院と東北福祉大学が医学部新設について検討へ

high190です。
宮城県仙台市仙台厚生病院が、東北福祉大学に医学部を設置する方向で検討を進めており、大学側も設置に協力する見込みです。


東北地方の医師不足解消を目指し、仙台厚生病院仙台市)は12日、大学医学部を新設する方針を発表した。設置先は東北福祉大(同)が最有力。厚生病院は大学付属病院とする方向で、3月にも正式決定する。
医学部の新設認可は1979年の琉球大を最後に認められていないが、文部科学省は昨年12月、新設などを議論する専門家会議を設置した。厚生病院の構想実現には政府の方針転換が大前提となるが、文科省によると、病院が医学部新設を目指す動きは「聞いたことがない」という。
構想によると、新設医学部の定員は80〜100人を想定し、うち半数程度は東北6県の学生枠とする。学生の出身自治体から奨学金を受けられる制度も導入したい考えで、宮城県内のほかの病院にも連携を呼び掛ける。

この場合、仙台厚生病院東北福祉大学の付属病院になるということのようです。
地域医療を担う人材を育成するため、募集人数の半数は東北に限るなど、独自性のあるプランですね。


仙台厚生病院宮城県仙台市青葉区)は12日、2013年度にも東北福祉大(同)に医学部を設置する構想を発表した。
東北地方の医師不足解消が目的で、同病院が付属病院となって実習を担うという。大学側も同日、前向きに検討する意向を表明した。東北の医療にとって大きな前進となるが、政府の医師抑制方針などもあり、実現へのハードルは高そうだ。
医学部が新設されれば全国では1979年の琉球大以来。本県では東北大に次ぐ設置で、各県に一つずつある東北地方では七つ目となる。
構想は同病院を運営する財団法人「厚生会」が11日夜の臨時理事会で決定、目黒泰一郎理事長(63)が12日に県庁で記者会見して発表した。
それによると、新医学部は福祉大で座学、同病院で実習を行う。定員は1学年80〜100人とし、半数を「東北枠」として東北出身者を優先入学させる。卒業後は地域の病院で一定期間働くなどの仕組みも作り、医師不足解消につなげる。
教員は100人以上確保する必要がある。同大他学部の教員や同病院の医師に兼務してもらい、全国の医学部などからも募る。目黒理事長は「(現場の医師を教員に起用して)地域の医療現場に迷惑がかかることのない形にできると考えている」と説明した。
施設の設置費用は200億円以上が予想される。当面は既存施設を使いながら改築などを検討する。東北の自治体の補助金制度などを使い、学生の学費を「国公立大医学部を少し上回る程度」に抑えることも検討しているという。
一方、同大は12日の教授会で、医学部設置に向けた準備を進めることに満場一致で合意したと発表した。萩野浩基学長は記者会見で「医学部を設置したいと思っていたら、病院から声がかかった。実現に向けて努力したい」と協力する方針を明らかにした。

医学部の新設等については、文部科学省でも専門家会議を発足させて議論を始めています。

実現に向けて資金面、教員の確保、施設・設備の拡充などの問題があります。しかしながら、今後、より少子高齢化が進展していくため、地域医療の担い手を育成することは社会の要請に応える重要な役割であると言えます。
病院と大学が共同で医学部設置を検討することのモデルケースとして、是非成功に導いてもらいたいと思います。