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Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

東北の大学が中小製造業支援を加速化

high190です。
あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、2011年の第1回ブログ記事は、東北地方の大学が中小製造業の支援を加速している話題です。


東北の大学が地元中小の製造業者に対する支援を本格化させている。自動車や半導体の製造大手の東北集積で参入のチャンスが広がる一方、新興国企業の台頭や円高で経営環境は厳しさを増しており、産学連携で地元企業の参入促進や競争力アップにつなげる狙い。東北大は先端機器の試作を地元企業が担う試みを開始。岩手大なども中小企業の技術レベルを上げる取り組みを進めている。
東北大の試みは共同研究相手の大手企業に協力を求め、研究成果を試作に移す際、地元企業が試作品の製造に携われるようにする。ことしから始め、仙台市などの複数の企業が、車載向け計測装置や精密機器用ソフトウエアの製作など5件ほどを受注した。
東北大の産学研究拠点「情報知能システム(IIS)研究センター」が進めており、青木孝文大学院教授らが中心となっている。
試作に参加する東杜シーテック仙台市)は、若手2人を受託研究員として青木教授の研究室に常駐させた。同社は「最先端の事業に取り組める貴重な機会。接点がなかった大手とのパイプもできる」と話す。青木教授は「密接な連携を図れる地元企業が関わることで、研究成果の実用化が加速する」と大学側にとってもメリットになると強調する。
岩手大は、中小企業の技術者らに経営力や大学院レベルの技術力を身に付けてもらう「岩手マイスター制度」に力を入れている。制度は岩手県などと2007年に創設。金型、鋳造、複合デバイスの3分野ごとに225時間に上る養成講座を無料で開き、これまでに社会人6人が称号を受けた。
同大は工場が集積する北上、奥州両市に、金型・鋳造分野の大学院の研究拠点を置くが、地元に就職する院生は少ないのが実情。岩渕明副学長は「社会人こそバックアップが必要。(養成講座を通じ)地域の企業の研究開発力アップを図りたい」と意気込む。
秋田大も08年から携帯電話や家電製品などからレアメタル希少金属)を選別、回収し、リサイクルする技術などを学んでもらう社会人技術者養成講座を設けている。
地元中小企業が自動車や半導体産業に参入するためには技術力や研究開発力の向上が欠かせず、産学連携に対する期待も大きい。東北大の青木教授は「技術のシーズ(種)などを地域に橋渡しする大学の機能をさらに高めたい」としている。

地域密着の産学連携を東北の大学が加速化させているという記事。
大学と地域の連携は今年も様々な形で進展していくと思われますが、大学の知を地域の為に役立て、かつ大学の教育研究向上のために何ができるのかを引き続き探っていきたいと思います。