high190です。
岡山大学昆虫生態学研究室の大学院生が、大学近くの裏山に生息するアリが新種であったことを発見したそうです。
- 裏山のアリ、遺伝子調べたら新種 岡山大院生ら発見(出典:朝日新聞 2010/12/13)
岡山市の住宅地のすぐ裏山で、岡山大大学院生の矢代敏久さん(28)らが新種のアリを見つけた。見た目が似ている別のアリと混同されていたが、遺伝子を調べると別種と判明。国内では約3年ぶりの新種アリで、専門誌に先月掲載された。矢代さんは「身近な場所にも、まだまだ未知の生物がいるようだ」と話している。
新種のアリは体長約4ミリで、朽ち木や落ち葉の中に巣を作るオオハリアリの近縁。和名はまだない。2007年6月、JR岡山駅から約3キロ離れた大学キャンパス近くの山で見つけた。
子どもの頃から昆虫標本や図鑑をみるのが好きという矢代さんが、巣ごとにシャーレに集めたオオハリアリを眺めていると、大きいアリと小さいアリに分かれると気づいた。よく見ると、大きいアリは頭が馬面で、小さいアリは正方形に見えたことが、新種発見につながったという。
DNAによる遺伝子解析で小さいアリはオオハリアリと別のグループと確認された。
新種を発見した矢代さんは昆虫生態学研究室に所属しているようです。
大学のすぐ近くで新種が発見されるとは。こういうこともあるんですね。
ただ、この発見から思うことは身近なところにも新しい発見が隠れているということと、注意深く洞察することの大切さです。それにしても、よく見つけたものだと感心してしまいます。