Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

アメリカの大学キャンパスはプリペイドでキャッシュレス

high190です。
日本の大学でもキャンパスマイレージなどを導入して、各種ポイントを活用する大学が増えてきていますが、アメリカではさらに進んだプリペイドカードのシステムが導入されているようです。コロラド州立大学では学生生活のほとんどをプリペイドでまかなえるとか。


米国の大学キャンパスではプリペイドカードが急拡大している。コロラド州立大学では、学生生活のほぼすべてをプリペイドカードでまかなえるようサービスを拡充している。
コロラド州立大学が発行するプリペイドカードは「ラムカード(おひつじカード)」。ハウスプリペイドカードのRamCashとVisaつきのRamCashPlusの2種類がある。
ラムカードが使える範囲は広い。フードコートでの食事、学生寮での食事やランドリー、コンピュータラボでのプリンターやコピー利用、イベントチケット購入、送迎バスなど。
ラムカードがあれば、キャッシュレスでキャンパスライフがおくれる。カード発行にかかる時間は申込みをふくめて約5分。即時発行してくれる。

このカードには割引特典もいっぱい。近隣のショップや交通機関、映画館などと提携し、さまざまな割引特典を用意している。
日本にもキャンパスカードは多々あれど、ここまで徹底させないと利用されない。

大学内での生活はもちろん近隣のお店や交通機関、映画館とも提携していて、もはや大学のプリペイドカードとは思えないぐらいサービスが充実しています。上記記事に「日本にもキャンパスカードは多々あれど、ここまで徹底させないと利用されない。」とありますが、まさしく学生生活に直結したカードになっている訳ですね。
大学側のサポート体制も充実しているようで、RamCardのOfficeがあるようです。学生支援として専門部署を設けて対応するあたり、ここまでやるからこそキャンパスカードが利用されるようになる訳です。Suicaなどの電子マネーに対応した機器を置くことはできますが、学生生活全般を扱うとなるとここまで深く徹底的に大学が関わらないと大学キャンパス内のキャッシュレス化は難しいでしょうね。日本の大学にとってのいい事例だと思います。