Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

博士課程進学にも親へのアプローチが必要な時代

high190です。
東京大学工学研究科が博士課程進学を目指す学生の父母を対象にした説明会を開催したそうです。


東京大学大学院工学系研究科(東京・本郷)が9日、学部や修士課程の学生の両親を対象に、博士号を取得するメリットをPRする説明会を開いた。
将来を不安に思う両親が博士課程への進学に反対するケースが多いことを受け、大学院の実態を知ってもらうのが狙い。
約40人が参加した会では、中須賀真一教授(航空宇宙工学)が、博士課程を修了して5年後には企業や大学での常勤職に8割が就職している実績を紹介。任期付きで不安定な博士研究員(ポスドク)を続ける研究者が多いなか、「東大工学系は就職難ではありません」とアピールした。

確かに大学院教育の実態はあまり知られているものではないため、こうした形で広く情報提供を行うことは大学院教育への理解を深めるものだと思います。ただ、学部レベルのみならず、博士課程への進学についても父母対応が必要になってきていることは事実なんですね。日本では博士課程でも学費負担者ないし援助を親が行っているケースは多いでしょうし、このようなイベントも必要なのかも知れません。