Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

どこが日本初?iPadと大学を巡る報道

high190です。
ここ最近、大学でiPad活用についての報道をよく見かけるようになりました。ついには学科の全学生にiPadを配布する大学も現れるなど、iPadと大学を巡る報道が増加してきているように思います。


大谷大(京都市北区)は2日、文学部人文情報学科の1〜4年の全学生約480人と教員約20人に、米・アップル社の情報端末「iPad(アイパッド)」を無料配布し、来年度から講義で使うと発表した。学科の学生全員への配布は全国で初めてという。
同学科のマルチメディア論や著作権学習、ディベート実習などの講義で、テキストとして使う電子書籍を画面上に表示。古文書や仏教絵画などを所蔵する同大学博物館のデジタルミュージアムも見ることができ、卒業論文作成にも使う。
今後、学内情報通信網(LAN)を整備し、講義中の質疑応答にも活用。さらに、出席を自動で記録できるようにするという。同学科主任の池田佳和教授は「楽しみながら学んでもらいたい」と話している。

博物館をデジタルミュージアムとして活用するのは面白いですね。同種の取り組みは是非、博物館をお持ちの他大学でもやっていただきたいところ。iPadを軸に、大学が持つ教育資源や歴史資料のデジタルアーカイブを進めるのも面白そうです。
ところでiPadと大学を巡る報道は、日本初をいかにアピールするか、という図式になっていると思います。

名古屋文理大学では、来年度の入学者からiPadを無償配布するそうですので、全学生に配布する大谷大学とはちょっと違います。
ディティールを変えて日本初を謳う大学が今後も出てくるかも知れませんが、より教育面での活用方法についての議論が活発に行われればいいですね。

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