Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

2010年度 Greenhorn Network 第1回勉強会

high190です。
昨日は立教大学で行われたGreenhorn Networkの2010年度第1回勉強会に参加してきました。今回は3名の方から下記の発表がありました。



テーマ:「一度で三度おいしい。大学職員の業務発表!〜企画系、研究支援系、学生支援系を対象に〜」


1.学生支援系(教職課程の業務、教員免許制度の概要)

ある大学の学務教職課にお勤めの方からの発表。
教職課程は取得したい免許によって学生の支援方法も異なることを分かりやすいケースを基に説明していただきました。
また、教員免許制度の概要や更新制の今後の動きなどについても分かりやすく解説していただきました。


2.企画系(設置認可申請、ブランディング、将来計画の策定)

ある大学の総合企画部にお勤めの方からの発表。
設置認可申請業務の概要やブランド展開の推進など、総合企画部という企画系の部署が大学運営にどう関わっているのかを分かりやすく解説していただきました。
他大学ではブランド展開にバランススコアカード*1を採用しているところも増えてきているようです。数値目標を設定した5カ年計画の策定など、今後の大学間競争を勝ち抜くためには中長期計画の策定と実施・モニタリングが必要不可欠だと思いますので、同様の取り組みを行う大学は今後も増えていく可能性が高いです。
また、企画系の部署の宿命?である、学内部署との調整についても日々の苦労を交えたお話を伺うことができました。


3.研究支援系(科研費申請、研究者支援)

ある大学の研究支援センターにお勤めの方からの発表。
科学研究費補助金の概要、研究者の支援体制などについてお話いただきました。
発表を聞いていて「職員も研究者視点を持つ」という言葉が深く印象に残りました。理工系の研究支援部署ということもあり、研究・教育に没頭する研究者を職員としてバックアップするにあたって、研究者が何を成し遂げようとしているのかを理解することは大切とのこと。こういう方が職員であれば、研究者も安心して研究に取り組めるでしょうね。こうした姿勢は是非とも見習いたいと思います。


以上、簡単ですが昨日の勉強会で伺った話を簡単にまとめました。
勉強会終了後は立教大学のキャンパス見学をしたのですが、歴史のある建物が多くとても素敵なキャンパスでした。いくつか写真をご紹介します。




次回の勉強会は8月から9月頃の予定です。

にほんブログ村 教育ブログ 大学教育へ
にほんブログ村

*1:バランススコアカードは、企業のもつ重要な要素が企業のビジョン・戦略にどのように影響し業績に現れているのかを可視化するための業績評価手法 http://www.itl-net.com/qpr/qpr1.html