Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

立命館大学と野村証券が共同制作した金融経済のテキストが分かりやすい

high190です。
アメリカでは高校生向けの金融教育が充実しているといいます。こういう本も出ているぐらい。

アメリカの高校生が読んでいる金融の教科書

アメリカの高校生が読んでいる金融の教科書

高校生向けの金融教材を立命館大学野村證券が共同開発し、Web上で公開しています。


高校生が身近な買い物や将来のことを考えながら金融と経済を学ぶテキスト「身の回りから考える金融経済とキャリア・デザイン」を、立命館大野村証券が作成した。コンビニエンスストアや大学生活などを例に経済と金融の仕組みを分かりやすく解説しており、「授業で活用してほしい」という。
2007年から共同で取り組む教育プログラム開発プロジェクトの成果。立命大と野村証券の講師による立命館宇治高(宇治市)での3年間の授業内容を、テキストと授業計画案、ワークシート、教科書対照表にまとめた。京都市内の高校に配布し、大学ホームページでも公開している。
高校では、金融と経済を「現代社会」「政治・経済」「家庭科」の授業で学ぶが、いずれの教科も断片的な内容にとどまっている。特に金融はローンへの注意喚起に偏りがちで、経済や社会生活での役割を理解しにくいのが現状という。
高校生に自らの問題として考えてもらうために、キャリア教育として内容を構成した。「人生の収支」をテーマに進学や大学生活、結婚などで必要な出費について考えたり、コンビニを例に商品や配送管理、経営と投資を解説するなど、身近なテーマで金融と経済への理解と関心を深めてもらう。
プロジェクト担当の松村勝弘・立命経営管理研究科長は「高校生に自分の人生を考えてもらうきっかけになり、進学や就職への意識も高まる」と話している。

教材は下記Webサイトから、メールアドレスや氏名を登録することで取得することができます。

私もテキストを読んでみましたが、大学生が読んでも十分に役に立つテキストだと思います。
初年次教育で使ってみるのもいいかも知れません。こういった教材を公開するということが素晴らしいと思いますね。

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