Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

中国企業にインターンシップ@沖縄国際大学

high190です。

沖縄国際大学が、学生をインターンシップで中国に派遣する取り組みを来年度から始めるそうです。費用は大学側が負担するとのこと。


沖縄国際大学宜野湾市、富川盛武学長)は新年度から、学生を一定期間企業で就業体験させるインターンシップ制度で、学生を中国企業に派遣することを22日までに決めた。県内大学で海外へのインターンシップ派遣は初めて。学生は夏休みの1〜2週間、中国企業で就業体験をしながら、就業意識や語学力の向上に役立てる。初年度は3〜5人の派遣を予定しており、費用は大学が負担する。
富川学長は「成長著しい中国経済を肌で感じられ、日本や沖縄とは全く違うビジネススキルが身に付くだろう。まずは、インターンシップ派遣から始め、いずれは中国での就職に結び付けるよう支援したい」と話した。
同大はこれまで主に県内企業や官公庁へのインターンシップ制度を導入していたが、今後はアジア、とりわけ中国の経済的優位性がますます高まるとして他大学に先んじて中国に派遣し、学生のスキルアップを目指す。将来的には、アジアへの就職を目指す学生への支援も検討する。
受け入れ企業は安全性や宿舎などを考慮し、中国出身の同大卒業生などに照会して決定する。予算は数百万円とみている。2年次を中心に派遣する予定で、1年次に中国語を学んでいることなどが条件になる。
富川学長は、県内企業でも中国との取引が増加しており、有益な人材育成につながるとし、「就職戦線が厳しい中、ほかの学生とは違う能力や経験を持つことが必要となる。学生には県内だけでなくアジアに視野を広げるきっかけにしてほしい」と話した。

もともと沖縄は、琉球王国時代から中国とは交流があったと言われています。歴史的に見ても中国との協力関係を気付いていたことですし、今後さらにアジアとの交流が増えることを見越した対応ですね。1年次に中国語を履修していることが条件とのことですが、外国企業で就業体験する場合の語学力はそれ相応のものが求められると思いますので、インターンシップの成果を高めるには送り出す学生の質を担保することが課題になります。

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