Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

東大大学院大学経営・政策コースのWebサイトには有益な情報が一杯

high190です。
大学や高等教育機関の教職員を対象とした東京大学専門職大学院「大学経営・政策コース」のWebサイトがリニューアルしていました。リニューアルは去年行われていたみたいなんですが、恥ずかしながら今まで気づかず。このブログは大学に関するブログですし、大学職員の方々にも大いに関係があると思いますので改めてご紹介します。

コースの概要が分かるよう、概要と目的を抜粋します。

本コースは、大学・高等教育の管理者や政策担当者を対象に、大学の管理運営および高等教育政策について理論的・実践的な教育を行うとともに、この新しい分野の研究者と将来のリーダーを育成するために、2005年に開設された新しい大学院です。
他のコースとの違いとしては、大学・高等教育機関の教職員の入学を想定しているため、夜間および土曜日の履修だけで修士号が取得できるよう配慮しています。実際に学生の過半数が社会人であり、その立場・年齢なども多岐に渡っています。

私が過去にWebサイトを閲覧した時はまだコースができて日が浅かったこともあったのか、あまり詳細な情報は掲載されていませんでした。現在ではコースの概要、入学手続き、在学生メッセージ・修了生メッセージに加え、学生の集中講義報告書などが掲載されています。私がこの中で注目したいのは修了生メッセージと集中講義報告書です。

ここで紹介されている修了生のメッセージを読んで気がついたことは、この大学院では色々な人が学んでいるということです。職員として勤務している方だけでなく、学校法人の評議員や現役の大学常務理事なども学んでおり、それぞれのメッセージには何故この大学院で学ぼうと思い、どのような成果を出したのかが記載されています。
大学院で大学に関して学ぼうと思った人たちの問題意識は、現在の大学を取り巻く問題を鋭く捉えたものです。例えばある職員の方は図書館職員として勤務する中でアメリカの図書館職員が高度な専門性を活かして働いていることに気づき、「日本全体の図書館職員の専門性を底上げ」したくて大学院に進学したそうです。
このような問題意識は、大学職員として働く上で自らの仕事の幅を広げるために必須だと思いますし、大いに参考になると思います。


また、学生がまとめた集中講義報告書もPDFファイルで公開されています。

ボリュームがあるので全てには目を通していませんが、高等教育に関する有益な資料だと思います。
以上、私の個人的な視点ではありますが、気になった部分を抜粋してお知らせしました。

このWebサイトには大学職員にとって有益な情報がたくさんあります。時間のある時にでも覗かれてみては?

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