Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

小学校の廃校舎を活用してクリエイター育成@静岡産業大学

high190です。
2009年も1日を残すばかりになりました。今日が今年最後の更新です。

静岡産業大学では、小学校の廃校舎を活用したクリエイター育成を行っているそうです。


静岡産業大(静岡県藤枝市)は、デザイナーなど「クリエイター」育成の場として、静岡市内の小学校の空き校舎を活用した施設に「SSU情報デザイン静岡学舎」を開所した。学生の制作活動や作品展示のほか、周辺のプロとの交流などが目的。商品開発や販売戦略などで、地元企業にも協力する。
同大情報学部情報デザイン学科は、学生たちが、映像やCG、ゲーム、広告など様々な媒体で作品を制作したり、デザインしたりしながら表現技術などを学ぶ。「デザインを通じ、産業に貢献できる人材を育てる」(同大)のが目標だ。
同大は「企業など外部との交流に加え、卒業生も支援できる場が必要だ」として新たな学舎を構想。2007年春、静岡市が統廃合した旧市立青葉小学校舎を改装した「市クリエーター支援センター」(同市葵区追手町)へ入居を決めた。
「学舎」は約30平方メートルほど。クリエイターに「仕事場」を安く貸し出す同センターは、プロも入居しており、同大は指導や共同制作も依頼する。「学舎長」の川又淳・同学部講師は、「外の社会やプロと接し、教室で学べないことを学んでほしい」と期待する。
同学舎では、県内の酒造会社と協力してPRビデオを製作するほか、商工会議所や地元企業との協働事業も検討する。18日の開所式では、学生がデザインしたラベルを付けた茶のペットボトルなども披露された。大坪檀学長は「技術を生かした起業家を育てる拠点としたい」と話している。

青山学院大学でもクリエイター育成のための建物を作っていましたね。


大学のキャンパスとは別に、デザイン重視の場所を作ることが最近の流行のようです。
クリエイターのようなWebリテラシーの高い人は、「ノマド・ワークスタイル」で仕事をしています。
そのため、彼らがクリエイティブに仕事のできる場所を大学の中に作ってしまおうということですね。
ノマド・ワークスタイルって何?」という方には、自由大学の講義もあります。


自由大学では面白い講義をたくさん開講しているのですが、自由大学については別の機会に触れたいと思います。

大学に現役のクリエイターを呼び込んで、学生に刺激を与えるのはとても面白い試みだと思います。
通常の講義だけでは得られない知識、学問へのアプローチがあるでしょう。

今年も大学に関しては色々なニュースがありました。
それらの中から個人的に選別したものをご紹介してきましたが、来年も引き続き、私自身の関心を基にしたブログ記事を書いていきたいと思います。
今年1年、ご覧いただいてありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

にほんブログ村 教育ブログ 大学教育へ
にほんブログ村