Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

と思ったらプリンストン大学が資産運用の失敗で職員削減

high190です。
大学職員の年金に関する記事を書いていたら、今度は職員削減のニュースを発見。
プリンストン大学では、寄付基金が減少したことを受けて、教育研究職以外の職員を43人削減したそうです。


プリンストン大学は29日、教育研究職以外の職員43人を解雇し、18人の勤務時間を短縮したと発表した。寄付基金の運用成績悪化に対応し、今後2年間で1億7000万ドル(約155億円)の予算を削減する。
ウェブサイト上に掲載された発表文によれば、職員145人が早期退職奨励を受け入れたため、削減数は大学側の見込みを下回った。人員削減やその他の賃金関連の出費を抑えることで、年間約1500万ドルの節約を目指す。
基金は今年6月末に終わった会計年度に23%減少し126億ドルとなった。米国で最も豊富な資金力を有する学術機関であるハーバード大学は資金運用成績がマイナス27%となり、半年間で職員275人を解雇している。

うーん、こういう記事を読むと明日は我が身だと思います。
アメリカの大学職員って、修士・博士の学位を持っている人がたくさんいるらしいと聞くのですが、そんな優秀な人でも解雇されるのだから厳しいです。日本の大学だと、よほどの問題を起こさない限り、途中で解雇されることはまずないと思いますが、これからは徐々にアメリカに似たような状況になってくるのかも知れません。「生産性の低い人間は去れ」と言われるようになるのかも。

全然関係ないんですが、「Work of Nations」で「シンボリック・アナリスト」という概念を1991年に発表したロバート・ライシュはやっぱりすごいなあと改めて感心。20年前に格差社会の到来を見通していた先見性はすごいと思う。

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