Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

東京大学経済学部の林教授が一橋大学大学院国際企業戦略研究科に異例の移籍

high190です。

東京大学経済学部の林文夫教授が、10月1日付で一橋大学に移籍することになったそうです。
東京大学経済学部の教授が定年前に移籍するのは極めて異例だそうで、大学間競争の激化とともに教員の人材争奪戦も既に始まっています。


マクロ経済学計量経済学が専門の林文夫・東京大学教授(57)が10月1日付で一橋大学の教授として移籍することがわかった。東大経済学部の教授が定年前にほかの国内大学に移るのは極めて異例。国内の有力大学間の競争が加速するなかで、人材の争奪戦が一段と激しくなりそうだ。
林教授は生産性の分析などで学界内での評価も高い。一橋大大学院の国際企業戦略研究科に所属する。林氏は東大などで学んだ後、米ハーバード大学で経済学博士号を取得。1995年から東大教授を務めている。移籍は9月30日に開かれる東大経済学部の教授会に報告される。

移籍先は一橋大学大学院の国際企業戦略研究科。国立大学法人MBAコースで1998年に設置された研究科です。講義は全て英語で行われるという、国際色豊かな大学院ですね。

林教授はハーバード大学で経済学博士号を取得していますので、国際的な研究科の特色にも適合するということも移籍の理由なんでしょうか。移籍の理由がよりよい研究環境なのか、よりよい処遇なのか、理由を知りたいところですが、従前は退官まで勤め上げるのが当たり前だった東大経済から移籍する事例が出てきたということは、教員の人材流動性も少しずつ高まってきているということなんでしょう。

にほんブログ村 教育ブログ 大学教育へ
にほんブログ村