Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

オープンキャンパスに9割弱参加、リクルート調査

high190です。
リクルートの調査によると、進学を希望する高校生の9割弱がオープンキャンパスに参加しているとのデータがリクルートの調査で分かりました。大学全入時代を迎え、自分の目で確かめたい受験生が増えているようです。


大学選びには事前調査が不可欠――。大学が受験生を対象に開くオープンキャンパスや学校説明会に参加する進学希望の高校生が9割近くに上ることが、リクルートの調査で分かった。2年前に比べ7ポイント上昇し、特に男子の増加ぶりが目立つ。全入時代を迎え、ブランドや偏差値だけにとらわれない進路選択の傾向が強まったといえそうだ。
調査は今春高校を卒業した、東京や大阪など8都府県の3万7381人を対象に行い、6421人から回答を得た。

大学設置基準の大綱化により、大学の数は飛躍的に増加しました。また、新たな学部・学科を設置する大学も増えてきているのが現在の大学業界の実情だと思います。新しい学問分野の開拓、という大義名分のもとに大学の経営的な観点から世相にマッチした学部・学科名を採用する大学が増えてきているのです。(目新しい学部名だと入学者が集まる)
このことは受験生側からすると、学問を体系的に捉えることができなくなっており、必然的に自分の目でどのような教育を行っているのかを確かめなければならなくなっていることの証です。

このことを考えると、大学設置基準が厳しかったことにもそれなりの意味があったんだと思います。ただ、日本国内にたくさんの大学がある現状で基準を厳格化することに意味があるかどうかは別問題ですが。

にほんブログ村 教育ブログ 大学教育へ
にほんブログ村