Clear Consideration(大学職員の教育分析)

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Facebook利用者の学業成績とその関連性

high190です。
オハイオ州立大学がFacebook利用者と学業成績の関連性についての調査結果を発表しました。
調査結果によるとFacebookの利用と成績の悪さには関連性があるとのこと。

Facebookを利用している大学生はそうでない学生と比べて勉強時間が少なく、成績が低いとする調査結果を米オハイオ州大学が発表した。
同校が219人の学生(うち148人がFacebook会員)を対象に行った調査によると、Facebookユーザーの成績平均点は 3.0〜3.5、そうでない学生は3.5〜4.0だったという。また勉強時間の平均はFacebookユーザーが週に1〜5時間、非ユーザーは11〜15 時間だった。
だがFacebookユーザーの79%は、Facebookは成績に影響していないと回答。「Facebookの影響はないという学生の主張と、 Facebookユーザーは勉強時間が少なく成績が悪いという調査結果の間にかい離がある」と調査を実施した教育学博士課程のアリン・カーピンスキー氏は語る。
同氏は「Facebookを使うと成績が悪くなるとは言い切れない」としつつも、Facebookユーザーの成績が悪いのは、友人との交流に時間を使い過ぎているからかもしれないと述べている。

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会員制交流サイト(SNS)愛用者は非利用者に比べて学業成績が劣る−。米中西部のオハイオ州立大学教育学部の研究者らがこのほど、こんな調査結果をまとめた。科学情報専門のライブサイエンス・ドットコムなどが13日伝えた。
調査アンケートに回答した100人余りの大学生のうち、85%がSNS最大手フェイスブック会員と判明。米大学の一般的な成績評価手法で全履修科目平均点を示す「グレード・ポイント・アベレージ(GPA)」は、非利用者が3.5−4.0ポイント(満点)の範囲だったのに対し、同SNS利用者は3.0−3.5ポイント未満にとどまった。また、授業以外の週平均学習時間は、非利用者が11−15時間、利用者がその半分以下の1−5時間だった。

友人との交流は、ある意味において大学生活で最も大事なことであると考えるhigh190的には、別に成績が悪くてもいいんじゃないか?と思います。もちろん、学生にとって勉強が重要であることは間違いないことですが、そのことがFacebookの利用と直接的な関係があるとも思えません。Webにたくさんの時間をかけていても成績が優秀な人もいるでしょうし。
問題はこの調査結果をメディアがどういった論調で報じるかでしょうね。

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