Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

多摩大学の学長に三井物産戦略研究所所長が就任

high190です。
多摩大学といえば、経済学者の中谷巌さんが学長を務めていたイメージが強くあります。学長ブログも他の方に先駆けてやっておられました。
そんな多摩大学の学長ですが、中谷さんがお辞めになった後、初代学長の野田一夫さんが学長代行を務めていました。

この度、新学長として寺島実郎三井物産戦略研究所所長が着任することになったそうです。


三井物産は3日、子会社の三井物産戦略研究所(東京・千代田)社長兼所長の寺島実郎常務執行役員(61)が3月末で退任すると発表した。退任後は多摩大学の学長に4月に就任する予定。同大学は中谷巌前学長が2008年3月に退任、学長職が空席となっていた。
寺島氏は1973年入社。商社マンとしては珍しく一貫して調査畑を歩み、91年から6年間のワシントン事務所長を含め、米国駐在は計11年間に及んだ。対米人脈を生かした経済、外交、安全保障などの評論・著作で知られた。99年に三井物産戦略研所長、2005年から同社長を兼務していた。
三井物産戦略研究所の後任の社長兼所長には小山修・執行役員米州副本部長(60、4月1日付で常務に昇格)が就く。

詳しい経歴は三井物産戦略研究所のWebサイトに記載されています。

なるほど、経歴を拝見すると企業実務に加えて大学で教授職にもあった型です。実務と学術の両面でご活躍の方なんですね。多摩大学というとMBAコースを設置しているイメージが強いだけに、大学のイメージと新学長のイメージが一致します。
ちなみに学長と大学のイメージが一致する、ということは広報戦略的に見て、実はとても大きいことなのではないかと思います。一般的なイメージとして、実学の大学であれば実務にも長けた学長が就任しているという印象を持ちます。

これまで以上に、大学には学長のリーダーシップが求められている時代ですので、

  • 学長のイメージ=大学のイメージ

というポイントで考えると、大きな価値を持っているのではないかな?と個人的には感じますね。

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