Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

早稲田大学が大学関係者向けにAmazonとの提携サービスを開始

high190です。
大学での教育・研究に必要不可欠なのが、書籍です。学術書、一般書籍など学生・教員・職員とそれぞれのフィールドで必要な書籍があります。特に職員にスポットを当てると、私学必携や文部科学法令要覧といった書籍は、大学に関係する法令の改正状況などを把握するために、予算化して毎年購入が必要なものです。そういった書籍以外にも、職員が自分の勉強のために書籍を購入するということがたくさんあると思います。

早稲田大学ではオンライン書籍購入サイト・Amazonのギフト券サービスを早稲田大学の学生・校友・教職員が活用できるサービスを開始しました。購入金額の上限は15万円だそうです。


早稲田大学は、大学関係者向けに「Amazonギフト券サービス」を開始した。早稲田大学の学生・校友・教職員は、Amazon.co.jpで販売されている和書を通常価格から3〜8%引きで購入できる。
同サービスは、Amazon.co.jpで販売されている和書の購入に使える「Amazonギフト券」を早稲田大学の関係者限定で発行するもの。書籍を購入する際、Amazonギフト券に付与されたIDを入力することで、通常よりも3〜8%割り引いた価格で購入できる。
対象者は、早稲田大学の学部・大学院生、早稲田大学の校友のうちクレジットカード「早稲田カード」会員および校友会費納入者。Amazonギフト券のIDは、早稲田大学関係者向けのサイト「Waseda-netポータル」の「個別情報通知」ページで通知される。
対象商品は和書のみで、洋書、コミック、雑誌、アダルト書籍は除く。割引率は、学生と「早稲田カード」会員の校友が8%、校友が3%。購入金額の上限は合計15万円。ギフト券は1人につき1枚までだが、15万円以内であれば有効期間の2010年3月31日まで何度でも使用可能だ。

記事本文には対象者として、「学生」と「オリジナルクレジットカード校を所有している校友」と「校友会費納入者」とあります。教職員は自動的に対象者に入るってことなんですかね。

このサービス、ある意味で学生が学ぶ上の経済支援策ですが、ついでにオリジナルクレジットカードの所有者及び校友会費納入者を増やすことも目的なんじゃないかと。大学にとっては校友を卒業後も繋ぎとめておくことは、寄附金獲得や就職先の確保などの面において重要な戦略のひとつです。卒業生にも「卒業したことによるメリット」を与えることが必要なのかも知れません。

たいがいの場合、卒業してからの大学との関係性が薄くなる人がほとんどでしょうし、何らかの形で卒業生との関係を取り持つということで苦労している大学はたくさんあるでしょうね。他大学とは違った同窓会戦略というのも、大学の総合力の一つになりつつあります。

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