Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

不況影響で就職活動がより早期化の兆し

high190です。
内定取り消しなど、世界的な金融危機の余波は大学生の就職活動にも深い影響を及ぼしています。
3年次生の学生は今から就職活動をして、早期に就職を決めたいようです。


景気悪化が鮮明となるなか、2010年春入社を目指す大学3年生らの就職活動が早くも本格化した。正月明け間もない11日に開かれた合同会社説明会には、例年を上回る学生が参加。鉄道やガス会社など景気に左右されにくいインフラ関連企業や公務員が人気で、学生の「安定志向」は一段と強まっている。押し寄せる不況に耐える暮らしの行方を探る。
東京ビッグサイト(東京・江東)で開かれた合同会社説明会「マイナビ 就職EXPO」。大学3年生を中心に前年より約6500人多い約1万9000人の学生が参加した。4年生の春ごろに内定が出始める「就活」は早くも全開モード。主催した毎日コミュニケーションズの担当者は「予想をはるかに上回る数字。早めに動こうという意識の表れ」と話す。

不況になればなるほど、公務員やインフラ系の企業などの就職希望者が増加する傾向にあります。景気動向は長期的な視点で動向を見る必要がありますが、その時に就職する学生にとってはまさに目の前の一大事。まずは内定確保が最優先になるのも不思議ではありません。

就活のバカヤロー (光文社新書)

就活のバカヤロー (光文社新書)

ただ、不況だからって学生の就職活動が早期化するのを煽っては何にもならないのでは?という主張が「就活のバカヤロー」の主な論点です。むしろ、不況の時こそ、学生に働くことの意味や意義をしっかり教え、大学での勉強に励んでもらう必要があるのではないでしょうか。学生を焦らせても、企業・大学・学生の誰も得をすることはありません。

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