Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

Appleが企業内大学の学長として、エール大学ビジネススクールの学長を招聘

high190です。
正規の大学ではないのですが、米国のアップルが企業内大学を設立するにあたり、エール大学ビジネススクールの学長を招聘するそうです。


Appleが、「Apple University」というプロジェクトを立ち上げるために、米エール大学ビジネススクールの学長を雇い入れた。
同社は、エール大学経営大学院の学長ジョエル・ポドルニー氏が、Apple副社長兼Apple University学長として入社したことを明らかにした。Apple Universityとポドルニー氏のポストについて、詳細を明らかにすることは控えた。
同氏は11月1日にエール大学の学長から退くが、年末までとどまると同校の広報担当者は語る。同氏が新しいポストに就くのは2009年初頭という。
ポドルニー氏からコメントは得られなかった。
企業内大学は通常、社員向けの授業を行うもので、他社でも導入されてきた。初期の有名な例としてはMcDonald'sのHamburger Universityがあり、毎年数千人の社員が受講している。
Pixar Animation Studios――Appleスティーブ・ジョブズCEOが大株主で、2006年にWalt Disneyに売却された――は、Pixar Universityというプログラムを実施し、新人および既存のアニメーター向けに3カ月の講座を提供している。
ポドルニー氏は2005年からエール大学で学長を務めており、社会学経営学の専門知識を組み合わせた組織的行動の研究を専門としている。現在の研究テーマは、リーダーがどのように自分の組織に価値を注ぎ込んでいるかだ。以前は米ハーバード大学と米スタンフォード大学で教鞭を執っていた。

実務と学問の境界がない米国らしい取り組みだと思います。
ちなみに学長に就任する予定のポドルニー氏、専門は組織的行動の研究だそうです。企業内大学でも学長として講義を持つんでしょうかね?

Wikipediaによると、2006年度の情報ですが、Appleには全世界で社員が約18,000人在籍しているようです。企業内大学は幹部候補者の養成を行なうために設置するのだと思いますが、選抜試験なんかも用意するんでしょうかね。いずれにせよ、企業の成長には優秀な人材が不可欠ですし、教育の機会を提供することも重要なことだと思います。

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